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美しい姉 2
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「っもう!大きい声出さないでよ」
るりは耳を塞ぎ俺を睨む。
「いやいやいや、何その格好!」
るりの格好に息を呑む。正確には息を呑むほど美しいのだ。
自分の姉だと思えないくらい。
「これ?可愛いでしょ〜♪」
るりの真っ白な肌によく映える黒のノースリーブのワンピース、体のラインがわかるタイトな生地だ。ワンピースのスカート部分は短く、左足の部分がスリットになっていて十分に目を惹くが、るりの長い脚が更に目を惹く。メイクはるりのハーフ顔を際立たせ、外国の女優かなと思うほど。
ウェーブがかかっている髪には、恐らくブランド品であろう黒いサングラスがかけられている。
右手に時計とブレスレットが1つずつ、指に結婚指輪を含めるリングが3つ。そして耳には大きめのピアスが2つ揺れる。
るりはクルッと回って見せたが、スリットの部分が翻り、俺は、スカートの中が見えないのか?と心配になった。
「そんなにオシャレして会場に行くのかよ…」
「ん?オシャレかな?いつもこんな感じだよ、それに今日は私が学校まで送っていって…………あ、げ、る、♡」
るりは俺を見つめてウィンクをする。
「ハァ!?なんで?江口さんはー?」
「江口さんにもお休みが必要でしょ、私たちが居る時くらいはお休みしてもらおうと思って。昨日連絡したのよ」
まじかよ……………るり姉ちゃんに送ってもらうのか…………ってことは?
「その格好で行くの!?!?」
勢い良くソファーから立ち上がり目を見開く。
「そ!あ、運転するのは私だから、私安全運転だから安心してね♡」
嘘だ………絶対に安全運転なんかじゃないだろ…
るりの運転を想像するだけで、寒気がする。
俺、死なないよな…?
「そうと決まれば、早速行くわよ、私も会場に遅れちゃうし」
るりはクロードを呼ぶと、楽器の入ったバックを持ってクロードが奥の部屋から出てきた。クロードはるりと同様誰もが息を呑むほどの格好良さ。多分女子は目を輝かせてクロードの事を見惚れてしまうんだろうな。と思った。
るりは玄関に置いていた大きなトランクスを持って、玄関の扉を開けた。
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