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勘違い 2
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「なるほどねー……るりさんも大胆だね」
「うん…思ったより噂が広まってるみたい」
「もうー、ちゃんと訂正しなきゃ駄目だよ!」
舞は頬を膨らませ、眉間にシワをよせた。
「わかった…」
しょうがないか…と思い、きちんとるりは姉だと言おうと誓った。
その後、クラスメートに本当の事を伝え、納得してもらった。
それに、みんな知り合いや友達に俺とるりとの事を訂正してくれて、本当に優しい人たちで良かったと思う。
秀が噂を聞きつけ、心配して様子を見に来てくれたけど大丈夫だと伝えると安心したみたいで、「俺のクラスの人にも伝えとく!」と言って自分のクラスに戻っていった。
「ひばり、良かったね!」
「うん!みんな信じてくれて良かったよ!」
「俺はマジでびびったよー!みんなすっごい美人だったって言うからさー、まさかるりさんだったなんて」
午前中の授業が終わり、俺と秀と舞はいつも通りカフェテリアでお昼ご飯を食べている。
因みに舞も秀も俺の家族の事をよく知っているから、噂を信じず、訂正することに協力してくれた。
お弁当を食べ終わる少し前、俺のスマホのランプが光って、スマホを開く。
「誰だろ?」
通知を確認すればそのに表示されていたのは、チャットの通知だった。送ってきた相手は伊澄先輩。
学校にいる時にチャットが来ることが珍しいので、少し不思議に思う。
チャットを開いて、内容は
"今から会えない?”
と書いてある。
"会えます!どこに行けばいいですか?”
既読を付けてしまったし、急いで返事を送る。
すると、すぐに既読が付いて返事がくる。
"図書室の書庫に来て、先に行って待ってるね”
"わかりました”
また返事を送り、急いでお弁当を食べた後、お弁当を舞に持って行ってもらえるように頼んだ。
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