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勘違い 3
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図書室へと続く廊下を1人歩きながら、何で呼ばれたんだろうか、と考えていた。
そこでハッとした、
もしかしたら、昨日るりが勝手に送った写真の話かも!!
一気に不安が募る。
「どうしよう!軽蔑とかされるんじゃ…!?」
姉たちに頼まれて、女の子の格好をするのは小さい頃からあった、だから舞も秀も知ってる。でも舞も秀も馬鹿にしたり誰かに言ったりはしなかった。
そのお陰で今まで誰にも知られずに来れた。
でも…こんなことでバレるなんて……!きっと引かれるに決まってる!
頭の中でグルグル考えていたとしても、足は動いている訳で、いつの間にか目の前は図書室の扉。
緊張で心臓はバクバク鳴ってるし、手だって震えてる。
早く入らなきゃ伊澄先輩を待たせてしまう。
行こう……!
扉のとってを強く握って、重い扉を開ける。
「失礼します…………」
小さな声で呟き、ゆっくりと足を踏み入れる。
図書室の中には何人か生徒が居て、本を探したり読んだり、勉強をしている人もいる。
歩きながら辺りを見渡して書庫を探す。
「あ………」
本を貸し借りするカウンターの近くに、"書庫”と書かれたプレートを見つけた。
あれが書庫か………
ドアをノックし、「橘です」と声を出せば、中から「どうぞ」と伊澄先輩の声が聞こえて少しだけ安心する。
「失礼します」
ドアノブを下ろせば、ガチャとドアが開く音がすしてドアを押した。
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