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勘違い 13
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恥ずかしいのを誤魔化したくて、話を逸らした。
「と、所で!今何時ですか?俺結構寝てましたよね?」
ズボンからスマホを取り出し、時間を確認する。
しかし、画面に表示されていた時間は既に2時を回っていた。
「うわ!めっちゃ時間過ぎてる!てか、5時限目始まってる!!」
「大丈夫だよ?確か、ひばりちゃんの次の授業は生物だったよね………」
「は、はい…生物ですけど…」
俺がそう答えると、先輩は何やらスマホを確認し始めた。
待てよ……?素直に答えたけど、何で先輩は俺の次の授業が生物って知ってるんだ?
早く授業行かなきゃ…!
そんな風に思っていると、先輩は笑顔で俺にスマホを見せてきた。
「ほら、見て。生物の黒木先生は今日は出張だよ。だから、ひばりちゃんは5時限目をサボっても大丈夫!」
「あ、本当ですね。"黒木先生午後から出勤”って書いてあります。って何で知ってるんですか?それと5時限目が生物って…」
俺が先輩のスマホを見終わると、先生が出勤で良かった…と思いつつ、疑問に思っていたことをぶつけた。
それを聞くと、先輩は"あ〜”っと言いながらスマホをズボンのポケットに戻した。
「うちの学校って1年間授業の変更が無い限り、授業の順番とかってずっと一緒でしょ?」
「そうですね。覚えやすくていいなって思ってました」
「あ、わかる。覚えやすいよね。まあ、とりあえず3年から1年までの授業の順番とかメモしてるんだよ。あといつ先生が出勤とかもね」
「へ〜!凄いですね!でもそれをする必要はどこに?」
「だってそれ知ってなきゃ、こんな所でサボれないって〜」
先輩はニッと笑って見せたあとピースサインをした。
なんか…凄いのやら……何なのやら…
まあ、全部調べたのは凄いけど……サボるためかよ!
どうしてそこまでサボったりしたいんだろ…
先輩って優等生ってイメージあったけど、実はそうでもないのかも
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