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勘違い 14
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ともかく、まだ先輩と一緒に居られるって事だよね。
そう思うと、何故か心が弾む。
心が弾むのは何でだろ?と自問自答。
「あ、伊澄先輩!あの、お話って………?」
すっかり忘れていたが、自分がここにいるのは先輩から呼び出されたから。
先輩が言っていた"お話”をしに来たのである。
「あ、そうそう。ちょっと聞きたいことがあってね?まあ、座って」
多分俺の足のことを思ってか、先輩は座るように言った。
2人で向かい合って座り、俺は不安で身構える。
や、やっぱり、あの写真の事かな!?
あれは、ぜっっったいに引かれた………あんな女装して写真まで撮って……変な奴って思われたよね…
考えれば考えるほど、不安になっていく。
「あのね、俺…見ちゃったんだけど……」
き、来た!!!
どうしよう!!絶対に写真の事だ!!
うぅ〜…!嫌われたくない!
もう!自分から白状しちゃえ!!!
捻挫で痛い足をお姉さん座りして、その上に乗せた手を強く握る。
「あ、あの、ですね!あれはですね!!姉から頼まれて!!だ、だから俺の趣味ではないと言うか!むしろ俺は嫌がってると言うか!!!」
よし!言いたいことは言った!!!!
「え……?何の…こと…かな?」
「へ………………?」
「趣味じゃないって………?ん?何の話…?」
見るからに先輩の頭の上に?が沢山。
「え……………っと……だから…あの………写真……」
「写真…………あ、あ〜!あの送られてきたやつかな?」
「あ、は、はい!それです!!」
あ、良かった………通じたみたい………
と、安心しているのも一瞬のこと。
「俺……その話してないけど…………?」
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