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勘違い 15
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"俺その話してないけど”?
"その話してないけど”!?!?
え、え、待って待って??
俺、まさか………墓穴掘った………………??
一気に血の気が無くなる気がした。
きっと今は顔が真っ青かも。
「えーーーっと、先輩は何の話をしてらっしゃっるんですか…?」
「今日の朝に、めちゃくちゃ綺麗な外人にキスされたって話だけど…?」
先輩は困った顔をして、何度か瞬きをした。
その仕草すら綺麗で様になる。
「あ、あー………そう…ですか………」
これ、どうしようか……………がっつり写真って言っちゃったし……
後戻り出来ない感じ…
「それで、ひばりちゃん。その美人な外人って彼女なの?」
先輩は目を逸らしつつ、口に手を当てて、聞くのが申し訳ないと言うような言い方をした。
「違います!!あれは姉です!長女なんです!」
身を乗り出して、全力で否定する。
これ以上、周りの人に勘違いして欲しくないからだ。
本当のことを言うと、もう目立ちたくないと言う方が合っていうかもしれない。
「あ、そうなんだ〜!そっかー!お姉さんなんだね!凄く綺麗な人だったらから驚いたよ」
「あぁ……すみません…姉が誤解を生む事を…」
申し訳ない気持ちでいっぱいになり、はぁ…と1つため息をついた。
「俺は大丈夫だけど、他には勘違いしてる人いないの?」
「俺の学年にはある程度正しい情報が行ってるんですけど、他の学年は…………」
「じゃあ、2年の方でも言っておくよ。あれは1年の橘ひばりのお姉さんだってね」
先輩は俺の頭を優しく撫でた後そう言って笑った。
「ありがとうございます!とっても助かります」
先輩の笑顔に釣られて俺も笑った。
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