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一目見たくて 灯油 葉月さき
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あ。呟かれてる、
新しく、あの呟きが。更新されていた。
『ふふっ、約束通り、やり方を教えてあげよう。』
やり方通りに、私はしてみる事にする。
死ぬとわかっているので遺書のつもりの手紙はもう書いてある。
家族宛て、くろちゃん宛て、そして私のファン宛て。届いてくれたら良いな。
やり方通り、私はやった。
後は、こうしてこうするだけ……………
光が起きた。
大きな光がパッと辺りを照らした。
すると、私は宙へ浮いた。
壁もすり抜けて。
でも、私はそこにいた。
いや、体と魂?が離れたのだろう。
体は、私の足までが全て抜けきった後、倒れた。
魂、つまりは心は、透明な体と共に宙へ行く。
これから兄ちゃんに会えるか、不安だけど、希望もある。
体と魂が離れてもまだ意識がある。
今の所順調だ。
ちゃんと、この後どうするかもわかる。
兄ちゃんに会うのが、楽しみだ。
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