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「…先生、止めて……」
引っ込めようにもそうできず
僕は戸惑ったまま言う
教師はちらりと僕を見上げた後
足の甲を舐め上げ
踝をちゅうちゅうと吸った
「………」
指の間の時の衝撃さは薄れ、今はただ気持ち悪いだけだった
どうしてこんな事をするのかわからない
けど、僕は抵抗もできず事の成り行きを目で追った
教師の中では気持ちが高ぶっているのだろう…
指が僕の膝裏から内腿に滑り込む
僕はその手にそっと触れた
すると教師が顔を上げる
「…工藤…」
「………」
ハッとした様にその目は見開き
急に夢から覚めたような顔つきに変わる
「…わ、悪かった……悪い…俺は何て事を……」
ぱっと手を離し、ガタイのいい体を小さく丸めて頭を抱えた
それが何だか酷く似合わなくて
僕はクスッと笑った
「…大丈夫だよ、先生」
その肩にそっと触れる
しかし、そうした僕に
教師は怯えた様に見えた
あの不良達を蹴散らすような強い人物が
僕の前で小さく震えるのを見て
あの時感じた不思議な感覚に再び襲われた
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