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気付かなかったのは#15
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翌日目が覚めたのは昼前だった。
寝ぼけ眼でベッドを見ると悠真はいなかった。
放り出してあったスマホには2時間くらい前にラインが入ってて
「誠一が夕方実況録るって。…またあとで来る。」
ほんとだ。誠一からも連絡が来てた。
とりあえず起き上がって伸びをする。
腰が痛ぇ…。きっとソファで寝たせいだ。
うん、きっとそうだ…。多分…。
そんな事を考えてたら悠真が帰ってきた。
「おはよう。早かったね。」
「着替えてきただけだし…、話すこともあんだろ。」
そう言って机の上にコンビニの袋を置いた。
中にはおにぎりとかパンとか入ってる。
「さんきゅ。」
ちょうど俺のお腹が鳴ってとりあえず昼飯。
そしてひと段落つき、俺は切り出した。
「…悠真、その、痛くない?身体…とか。」
「…別に…。まあ、少しは痛えけど…」
腰をさすりながら俺を睨む。
「ごめんな。でも昨日は悠真が」
悪い、と言おうとしてやめた。
「…悠真は、俺のこといつから好きだったの?」
「いつから、とか覚えてねぇけど…ずっとだよ。」
素直に答えるから驚いた。
「そっか。俺が気付いてなかっただけ?」
こくっと頷く。まあ悠真の気持ちどころか自分の気持ちすら気付いてなかったし。
「俺、別に男が好きなわけじゃないと思うんだよね。」
眠る前に少し考えてたこと。
何か言いたそうに口を開いた悠真を遮って俺は続けた。
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