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生意気だけど#3
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「いや、連絡したら会いたくなるし…逆に辛いと思ってしなかった。」
「俺が家にいなかったらどうすんだよ。」
「あ、そっか。いやでも悠真ならいるかなと思って。こんな時間だし。」
こいつ俺を暇人だと思ってやがんのか。
まあ確かにもう10時過ぎてるし出歩かねぇけど。
「っつーかお前そんなキャラじゃなかっただろ。俺がこっち来るまで殆ど会うことなかっただろうがよ。」
「だって俺らもう付き合ってるし。」
「えらそーに言うなや。気付いてなかったくせに。」
そっぽ向いて言ってみたけど、引き剥がそうとしない辺り俺も丸くなったと思う。我ながら。
「悠真は会いたくなかった?」
「…別に。」
べしっと宏樹の頭を叩いてみたけど怯まない。
くそっ…俺も身長あれば見下せたのに。
「あのさ…悠真、いい?」
ちょっと遠慮がちな声。
その言葉の意味は聞かなくてもわかった。
「い、や、だ!」
断固として拒否したけどな。
あからさまに落ち込んでる。
「…悠真…ずっと、会いたかった。…俺の悠真。」
何て顔してんだよ。情けねぇ奴だな。
「俺は何年もずっと待ってたっつの。」
思わず声に出てた。
「うん、ごめん。」
何だよ。俺が拗ねてるみたいじゃねえか。
「チッ…、もう、好きにしろよ。」
聞こえるように舌打ちして俺は抱きしめ返した。
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