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夏風邪の影響力#11
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「そういえば啓介の料理食うの初めてだな。」
「俺も。」
俺の言葉に悠真も頷く。
「言われてみればそうかも。まぁ誠一のとこ集まる時って大体出前みたいのとかどっか行って食ったりで作らねぇしな。」
器にお粥を盛り付けながら答える。
小慣れてんな。素直に感心した。
盛り付けた器を一番に悠真に渡して啓介がにかっと笑う。
「つーわけで、悠真!これ食って明日には風邪治せよ!」
「明日って無理あんだろ。…まぁ、さんきゅ。」
小声で言ったつもりだろうけど多分みんな聞こえてた。
結局その後おかわり争奪戦を見事誠一が勝ち取り見た目通り美味かった啓介のお粥を堪能した。
悠真の家にはみんなでやるゲーム機はなかったから啓介達がわざわざ持ってきたトランプやUNO、人生ゲームをわいわい騒ぎながらやって何だかんだ夜までずっと遊んでた。
悠真の体調も気になったけど大丈夫そうかな。
「あ。誠一、終電何時だったっけ。」
「…あと15分だね。」
「マジか!やべぇじゃん!悠真、俺ら帰るわ!宏樹は…泊まるから関係ないか。」
いきなりばたばたと帰り仕度を始めたかと思えばこっち向いてにやにや。
「さっさと帰れ。」
ぺしっと啓介の頭を叩いて俺と悠真は二人を見送る。
「「じゃーなー!」」
そう言って駅までダッシュで帰って行った。
「…で?お前はどうすんの。」
静かになった部屋に戻ってきて悠真が聞いてきた。
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