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「それでは、各自自分のクラスに向かい、担任の先生が来るのを待っていてください。それでは、解散です」
教頭の言葉で入学式は終わり、ヤンキーに見つかる前に逃げてしまおうかとも思ったのだが...
じーっと俺のことを凝視してきたので、逃げることも出来ずに諦めてヤンキーの後ろをついていく
途中、ダッシュで逃げるという選択肢も頭に浮かんだが、途中後ろを振り向き俺がついてきていることを確認してくるのでやはり逃げられない...
どこに行くんだろう...やっぱり体育館裏?
ベタだけど、なんかベタこそが王道みたいな言葉なかったっけ?
「この辺でいいか...」
ヤンキーはそう言うとやはり体育館裏で足を止め、体を俺の方に向ける
っ、殴られるのか...!?
殴られるのを覚悟してぐっと全身に力を入れて待っていると、ヤンキーは勢いよく土下座をした
「さっき挨拶してくれたのに返事してなくてスマン!!
緊張しすぎて何言おうって考えてたらアンタどっか行っちまうし...
怒った...んだよな?せっかく親切にしてくれたのに本当にすまなかった!」
「......へ?殴らない...の?」
俺がそう質問すると、ヤンキーは心底不思議そうな顔で首を傾げる
「なんで俺がアンタを殴らないといけないんだ?
むしろ殴られるべきなのは俺だろ?無視しちまったようなもんだし」
「い、いやいやいや!無視されたとか思ってないし!
逆にいきなり話しかけて怒らせちゃったと思ってたから...謝られてビックリって言うか...
というか、そろそろ立ってもらえると嬉しいな、うん!」
「ああ、わかった」
誰もいないにせよ、ヤンキー...?に土下座させてるなんて噂が立ったらそれこそ友達できなくなる!
彼がそこまで怖くないことが分かり、俺達は教室に戻るまでの間でいろんな話をした
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