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いい夫婦&いい兄さんの日ss⑤
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外は雨。
両親は仲良く旅行に出掛けてる。
いい夫婦だかなんだか知らないけど親父もお袋もいい気なもんだぜ。
それにしても寒い。
暖房つけてるのに全然あったまらない。
零士、今なにしてるかな。
イヤイヤ、なに考えてるんだ俺。
アイツは仕事中。のはずだ。
RRR
電話?だれだ?
れっ零士?!
「も、もしもし?」
「レキ?今平気?」
「おまっ仕事中のはずじゃ?」
なんだ?零士のやつ機嫌いいな。
「今からそっちに行ってもいい?」
はぁ?何故そうなる?
「ウチに?駄目に決まってんだろ」
「予定あった?なら残念だけど諦めるよ。忙しいとこ、ごめんね」
うわっなんだよこの落ち込みようは!
俺が悪いことしたみたいじゃんか。
「なんだよ、特に予定はないけど、どうしたんだよ」
「あのね、この後、明日まで休みになったんだ!だからどっか行かないかな、と思って。」
パァァっと花が咲いたような雰囲気が伝わってきた。零士お前‥‥…
「でも俺寒いから家らでたくない」
と正直に言ってみた。
「なにじじ臭いこと言ってんだよ。それともお家デートにする?」
はぁ?なに言い出すんだコイツは!
「いっ家はダメだって言っただろ」
誰もいない部屋でなんて、ムリムリムリ。
考えただけで顔が熱くなる。
「ふふ。迎えに行くから上着だけ持ってきて。
30分くらいで着けるよ」
一方的に電話が切れた。
なんだコイツ。
俺は行くなんてひと言も言ってないのに。
でも、零士に会える。
明日も休みって言ってたな。今日は泊まり確定かな。
うわっ俺なにドキドキしてんだ!
ナシナシ今のは無しだからな!
顔が熱くなってて恥ずかしい。
別に零士のことなんて待ってないんだから。
休みだっていうから、仕方なく付き合ってやるだけなんだから。
玄関にいるのも、早く会いたいからじゃなく、あの車目立つから長く停めない為の配慮だ。
うん、俺は決して浮かれて待ってるんじゃないからな!
‥‥‥熱い顔に冷たい手が気持ちいいなんて、思ってないんだから。
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