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いちご N 編
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RRR‥‥
「ナオト?仕事終わったのか?今どこ?迎えにいくよ」
「夏陽ごめん。ちょっとトラブって、出張が明日まで掛かりそうなんだ」
俺は今、一泊の予定で地方に出張に来てる。
それが長引いてしまい夏陽に電話をかけた。
「明日まで?そんなに?」
「うん、今日中にはなんとかして明日の朝には発ちたいと思ってるんだけど」
「2晩も離れているなんて我慢できない。目処がついたら夜中でもいいから連絡しろ。迎えにいくよ」
夏陽の心配性が発令した。
自分も忙しいくせに俺のことばかり気にかけて。
「夏陽、駄目だよ。明日も仕事だろ?」
「一晩くらい徹夜しても大丈夫だよ。俺はナオトが心配で我慢できない!こんなんじゃ眠れないよ」
「そんなこと言わないで夏陽。
それに徹夜なんてさせられないよ。万が一のことがあったらどうするんだ。俺は大丈夫だから。
夏場、俺も夏陽が心配。
だから俺が安心できるように、家でお利口にして待ってて」
夏陽の申し出は嬉しいけど、出張できてるのは俺ひとりじゃないから勝手な事もできない。
「ナオト。
油断しちゃ駄目だよ。ナオトは騙されやすいんだからな」
「そんなことないよ。ちゃんとする。俺には夏陽だけだよ」
「!!! ナオト、もう一回言って。」
「ッッッばッッばか。無理。
頑張って早く終わらせるから、明日はコラボCMレセプション用のスーツ選びに行こうな」
夏陽と零士さんとのコラボCMのパーティも迫っている。
そんな訳で夏陽は連日てんてこ舞いだ。
「わかった。ナオトが無事に戻ってくるのを三秋の思いで待ってる。愛してるよ、ナオト」
「うん、俺も。駅の近くにいちご農家さんがあったから、帰りにイチゴ買っていくな。一緒に食べよう」
夏陽はいちごが好きな可愛い一面も持ってる。
そんなとこも、大好き。
「イチゴよりナオトが食べたい」
「バッッなに言ってんだよ、もぅ!呼ばれてるから電話切るからな。
じゃあ、明日帰る前に連絡する」
電話を切る前に夏陽がなにか言ってたけどよく聞き取れなかった。
特に気にも留めていなかったんだけど、翌日の午後に帰宅したら、既にお揃いのスーツが注文されていた。
夏陽曰く。
『まったくの同デザインだとナオトが恥ずかしがると思って、よく見ないとお揃いとは解らないようにしてあるから安心して』
だって。
イチゴを頬張りながら笑顔で俺の尻を触りながら説明してくれた。
いいけどね。
小物は俺の見立てで夏陽に似合うものをセレクトしようと目論んでる。
モチロン、さり気無くお揃いで。
そして、今度は夏陽といちご狩りに行きたいな。
あとで話してみよう。
夏陽のことだから農園を貸し切っちゃいそう。
そうしたら、ソナタやレキたちも呼んでみんなでいちご狩りも楽しそうだ。
暫く会ってないけど、春陽くんも来てくれたら嬉しいな。
春の楽しみがひとつ増えた。
「ナオト。イチゴすっげー美味かった!
俺のためにありがとう。
ふたつじゃなくて、もっと口移しで食べさせて欲しかったな。
次はもっと甘くて旨いプリプリのナオトが早く食べたい。俺はすごーくお利口にしてたから、いっぱい食べる!異存はないよな?」
もぅ!
最近の夏陽はこういうことを恥ずかし気もなく言ってくる。
あぁ。
明日が仕事休みでよかった。
「シャワーしてくるから待っててね」
そして俺は羞恥に顔を赤くしながらも、食べられる為に体を清めにいく。
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