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悠人side(終)
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「ただいま、悠人」
「…大丈夫?生きてる?」
「喉が痛い」
「薬買ってきたよ。リビングにおいで。」
リビングに向かおうとする和樹の手を、衝動的に引っ張った。勢いのまま、彼に抱きつく。
「…!!」
「………和樹、」
「何?」
その声で、その一言で、全てを悟ってくれたのだと安心した。
だから、俺は笑った。
「……いや、なんでもない」
俺たちの関係は、最初から何一つ変わっていない。
毎日同じことの繰り返し。
「今更言葉なんて、要らないよな」
言葉にしなくたって、きっと和樹は気づいてる。
だから…………………
これは、二人だけの小さな物語。
もうすぐ終わる、小さな。
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