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プロローグ
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僕が声優になりたてで、失敗ばかりして監督さんに叱られて落ち込んでいる時に、一人の共演者さんが声を掛けて来てくれた。
その言葉はしっかりしていて、でも優しくて。
とても甘い声の持ち主を、僕は忘れてしまった。
だから僕はその人を探して一言お礼を言うんだ。
「あー、芳紀くんだぁ~!やっほー!」
「あ、月島さん。こんにちはぁ」
「会うの久し振りじゃない?この前会ったのっていつだっけ」
「クロスウィンドの時で最後だったと思います」
「そっか…じゃあ久し振り!芳紀くん元気だった?」
「あは。元気でしたよ」
「あはって笑ったのがすっげぇ気になるんだけど…」
「気にしないでください。性格なんで」
「うーん…」
「あ、そ…月島くんと芳紀くん」
「石田さんこんにちは」
「なに話してたの?」
「久し振りだね芳紀くんって話」
「クロスウィンドぶりですねって話をしてました」
「あ、本当だ。久し振り芳紀くん」
「やだなぁ石田さんとは鋼鉄で会ったじゃないですかぁ」
「あれ?そうだったっけ?…そんな気がしてきた」
注、ツッコミがいない。
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