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ちょっと待って幸田くん
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「椎木先輩ごめんなさいお時間取らせてしまって。忘れたスマホ取りに来ただけだったんですよね」
俺の机に置かれているスマホを取り、俺に渡してくれる幸田くん。
そうだった俺スマホ取りに来てたんだった
色んな衝撃で吹っ飛んでたわ
「先輩お話聞いて下さりありがとうございました。」
俺の手にスマホを置くと、俺に深くお辞儀をして教室から出ていこうと歩き出した。
「あっあの!幸田くん!!!」
教室の出口に向かう幸田くんの背中がすげえ寂しそうで堪らず声をかける。
悲しそうな顔をした幸田くんがこちらに振り返る。
「あのさ!幸田くんが俺のこと好きとか結婚したい、とかはよく意味わかんねえ!今のところ俺はお前のこと好きじゃねえし、俺とお前が結婚する確率は500%ねえからな!!」
幸田くんの顔を見てハッキリとそう告げる。
だって俺女の子好きだもん。幸田くんのクラスのナルミちゃん可愛かったんだもん。
「そこまで言われると凹むことすら出来ないんですけど、、」
今にも泣きそうな幸田くんに少し胸が痛む。
まあ告白した人に「500%ない」とか言われたら凹むよなあ、500%は言いすぎたかもな、、200%くらいにしとけば良かったわ、、、、
「でも!!あの手紙はすんげえ嬉しかった!!」
あっこれは本心。リアルがち。盛ってない。
「『ともだちになって』って手紙もらったの初めてだし、てか手紙自体すんげえ久しぶりにもらったし!まじで嬉しかった!なんならときめいたもん!」
「えっそれって俺のこと好k」
「好きとか、そういうのは今現在全くねえんだけど」
よく訳の分からんこと言ってる幸田くんは無視して言葉を続ける。
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