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救急車も呼べない
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(救急車も~ 語り手は(リン)少年○惨 場所はT国のワンの家など)
ムーンライトノベルズでもこの短編小説は公開させて頂いています。
登場人物
ワン(国家武装警察署長の長男16歳)
ジン(貸金業社長の二男16歳)
リン(政治犯の息子14歳で4つ年上の18歳の姉が居る)
僕の父親が昨日国家武装警察に政治犯とし3回目の逮捕をされた翌日の今日腕に刺青の入った借金取り3人が土足でボロボロの雨漏れのする小さな家に踏み込んで僅かな小銭まで取られた後、床に雨受け代わりに置いてあった複数の皿を思い切り蹴飛ばされ怒鳴られた。
「おい、お前達の借金どうするんだぁ、もうこのボロ屋だけでは足りないぞ!!」
「・・・・・・・・」
「明日までに覚悟を決めろ」
「そんあぁ・・」
「私が働いて少しずつ返します」
そう姉が借金取りに言ったが政治犯の子供など僕も含めだれも雇ってくれるはずもなくそれどころか親父が1回目に逮捕された後に職を失い生活費を上級生のジンの親父の経営する闇金から母親が借りたのが命取りだった。
「ねぇちゃん働くのは下のお口に決めろ、返済期限の明日までに覚悟が決まるように助けてやれ」
取り立てに来たリーダ格の男にそう言われた手下が米櫃の中に残された僅かなお米を米櫃ごと外に運び出した後に、お腹が空いているのを我慢し節約し食べていた炊飯器の中のご飯ごとそれも外に持ち出され車に積まれた。
次にボロボロの棉がはみ出した布団と僕達の僅かばかりの衣類まで運び出されそうになった時に母親が僕の聞いた事のない悲痛な大声を出しながら男たちに飛びかかった。
「この人でなしこの子たちに関係ないでしょ、私の臓器でも何でも取り出せば良いからこの子達に手を出さないでご飯と米櫃まで持っていかれたら飢え死にするしかないから返して!」
「馬鹿か!ばばぁの臓器など売り物にならないから引っこで居ろ」
そう言って僕のおかぁさんが取り立て屋のリーダ格らしい男にお腹を数回思い切り蹴飛ばされたのでやめて貰いたく僕がその足に必死に縋るように抱きついた時に僕は男に顎を手で持ち上げられ
「ジンおぼっちゃまぁがお前を欲しがっていたぞ、お前も明日までに覚悟を決めろ、もうお前たちの親父は2度と収容所から戻れないと聞いているから借金の残りはお前たちが体で払うしかない」
それを聞いた僕の母親が大声を出し泣き崩れた部屋には空になった衣装入れと大事に残してあった冷蔵庫の中のたまご3つが取出され台所で割られ流され空にされた冷蔵庫などの中古電化製品などあるがそれは見向きもされなかった。
この国には法律が合ってない様な物だった、だって裁判長は警察官だし検事も警察官も賄賂でどうにでもなるそうだし、弁護士は居るけれど力はなくまして貧乏人の僕たちなど見向きもされない。
法律の代わりになるのが人脈とお金だったが僕の親父は1回目に逮捕された後も思想を変える事がなかった、そのような頑固な親父に法律を自由に出来る人脈などある筈も無かった。
2018年当時から独裁政権になったこの国は32年経過した今も各地の軍事施設に秘密収容所が置かれ何もしていない僕の親父のような無力な人間が、思想だけで勝手に政治犯と決めつけられ収容され続けていた。
2度と戻って来られずに政府の高官や金持ちに臓器提供させられているとの噂を親父自身が僕達に話して居たのになぜ思想を改めなかったのか不思議で仕方なかった。
お腹を蹴飛ばされた後其処を手で押さえながら多分悔しさから泣き叫ぶ母親の側に姉が寄り添い宥めているのを僕は男の足から離れた後に遠くを見つめるように眺めながら親父が1回目に逮捕された時の後の事を走馬灯のように思い出した。
親父が逮捕された翌日にはおそらくその事が学校中に知れ渡っているだろうと推測できたので登校したくなく布団の中から朝出ずに居たら母親に僕の将来のために嫌でも学校に行くように何度も言われ仕方なく朝飯も食べずに行った。
「おはよう」
と最初はいつも通り大きな声で出会った友人に声を掛けたのに誰一人応えてくれないので声がだんだんと小さくなり落ち込んだけれども授業だけはいつもと変わらずに終え昼の給食の時は、いつもの友人から犬を追い払うように手で追い払われ一人寂しく食欲のない中で何とか食べ終えた。
僕の学校は貧民層クラスと富裕層クラスに意図的に分けられている勿論ぼくは貧民層クラスだけれど富裕層クラスの上級生に国家武装警察の署長の一人息子ワンが居るのを知らない子は居ない。
教師ですら日頃からワンに御機嫌伺いをさせられる位だから僕と一緒に居たぁり挨拶を交える所を誰かにワンに告げ口をされたら大変だから、無視されたのだと思いながら明日からどうしようかなどと考えていたら放課後になった。
家に何も起きないうちに一刻も早く帰ろうと教室を出た時にワンとジンとその仲間の少年数人が廊下で僕を待ち受けていたらしく呼びとめられ田植え前の春先の田んぼに強制的に背中を手で突かれながら連れて行かれたが誰もそれを止めてくれなかった。
「政治犯の悪い血がお前にも流れているんだぁろう?素っ裸になれ、俺の言う事を聞かないとお前の親父は2度と収容所から出られないぞ」
ワンとジンと複数の少年達の目の前に立たされ仕方なく俯きながらゆっくりと上半身裸になった後、靴とソックスも脱いで後は許して貰えないかと思いワンとジンの顔をもう一度見たけれど2人共冷酷な微笑みを浮かべながら視線で早くしろと脅された。
暴力を振舞われる前にズボンのベルトを緩めファスナーを出来るだけゆっくり下げた後に無言で俯いたまま、もう一度だけ無言で慈悲を求めて居た時に露わになった僕の下着の膨らみをジンが足で思い切り蹴飛ばしたのでその痛みのために地面に倒れ込んでしまった。
「痛い、下は堪忍してください」
そう言い終わらないうちにワンが僕の教科書の入ったカバンを田植えのために水の流れ込んだばかりの田んぼに投げ入れ始め次に脱がされた上着やズボンや靴やソックス迄すべてがワンの仲間の少年達に投げ込まれる最中に両手で痛みの残る大事なところを押さえながら僕は叫んだ
「やめて!学校に行けなくなる」
「堪忍してくださいだと?何を躊躇している政治犯の息子のお前なんか人間ではないのに学校に来るなど許されると思っているのか?服は人間が着る物でお前はもう人間でないから服を着る権利などあるはずないだろう?」
僕は地面に横たわり大事な所をまた蹴飛ばされた時に備え、手で押さえながら雑草の中に黄色いタンポポの花を見つけその素朴な美しさを眺め一瞬だけ現実逃避したが今のワンの言葉が心に突き刺さり一筋の涙が目を伝い流れた。
それを満足げに観られながらワンの子分のジン達に無理やり地面に僕の手が押さえつけられ足を動かし抵抗したら顔を殴られ大人しくさせられ下着を両足から抜かれた後に素っ裸でワンの目の前に立たされた。
「手で隠したら承知しないぞ、俺たちと同じ物が此処に着いていると思うだけで腹が起つが俺達より随分小さいなぁ、無駄毛が一本もなく女みたいだなぁ?今から政治犯の親父の悪い血を少し抜いてやるから田んぼの中を素っ裸で犬掻きしながら泳げ、ジン例のもの田んぼにばら撒いてやれ!」
僕はワンの目の前50cm位に立たされ縮みあがった物の先を指3本でつままれながら上下に振られている時、田んぼに何か生き物を複数の瓶からばら撒き終わったジンとその仲間の少年達につま先から頭の天辺まで舐めまわすように見られているのを視線で感じ顔が多分真っ赤になっていた。
「お前真っ赤な顔して恥ずかしいのか?自分が人間だと思っているから恥ずかしいだぁ田んぼで泳ぐ前に此処でおしっこして見せろ!!」
「何している、ワン様の言う事を聞かないと親父は二度と収容所から出られないだけでなくお前の姉も残りの借金の型に俺が親父に言って最悪の組織に売り飛ばしてやるぞ」
僕の姉を売り飛ばすと言ったのはワンの子分のジンだった、親父が最初に逮捕された後に僕も学校を辞め、働き先を見つけると言ったが母親と姉さんから駄目だと言われ姉さんと母親は一生懸命に仕事を探していた。
その時にお金が底を突き僅かな生活費をジンの父親の経営する闇金にボロボロの家を根抵当に入れ借りたものがすでに元金の30倍以上に膨れ上がりもう家を競売に掛けられる時期が迫っていた。
僕は縮こまった大事な物の根元を持たれ少し上に持ちあがられた先に皆の視線が集まる中おしっこをするしかなくした後に田んぼの中に突き落とされた瞬間全身に張り付く物が居る事にすぐに気付き田んぼの外に逃げ出ようとした。
でも田んぼの淵に居並ぶワンとジンの手下の少年達に足で何度も体の大事な所を含めあちらこちらを蹴飛ばされ田んぼに頭からつき落とされる事もあり髪の毛から口の中まで泥まみれになり泥の味を噛みしめながら絶望を味合わされた。
「政治犯の親父の血を吸い取って貰えるようにわざわざ高値で専門店から取り寄せてやった吸血ヒルに血を吸われる気分はどうだぁ?」
ワンに大きな声でそう言われたけれど近くの田んぼで大人が農作業をしているが僕の惨状など眼中にない、この国は交通事故で倒れた人を見ても誰も助ける人間はいない、関われば火の粉が自分に降りかかる場合があるからだ。
まして僕を虐めているのがワンとジンだと知っているから尚更だ、僕の脱がされた衣服の中で唯一田んぼの外にあった下着をジンがライターで火を付けるのを見た後も田んぼの中で泥に塗れ大事な所に吸血ヒルが吸いつくまで犬掻きをさせられた。
それだけで済まずに吸血ヒルの居ない所に逃げよとしたら石を投げられ元の場所に戻され田んぼに投げ込まれた衣服を田んぼの淵に立ち並ぶワン達の足元に犬掻きをしながら口で咥え運ばされた。
「リン今日はこれくらいで許してやるが学校に2度とくるな、それからもうお前は人間ではないのだから服を着て出歩いているのを見つけたらこれ位では済まないと思え」
「ワン様こいつ女みたいに可愛い顔しているし体もすべすべしているから俺の奴隷にしても良いですか?」
「ジンお前の好きにしろ」
「ワン様ありがとうございます、リンそう言う事だから姉だけでなくお前も俺の奴隷にしてやるから感謝しろ、なんなぁら今日からでも俺の所に来たらどうだぁ?まだ返済期限前だから雇用関係でもいいぞ」
この国の人口は2018年当時約14臆人で同性愛者は約2800万人いたそうだが強制的にその相手をさせられる性奴隷もその時代から闇の世界にいると聞いた事があるけれど32年経過した今もその人工比率は変わらず僕はそれにされると直感でこの時わかった。
田んぼの淵から僕を虐めるのに飽きたワンやジンが居なくなった後も田んぼの泥の中から這い出すことすら出来ずに、しばらく居たらカラスに「アホ」「アホ」と鳴かれた。
それで我に帰り泥まみれのズボンと上着の水を絞り、靴を探し拾い鞄と中から飛び出しバラバラに投げ込まれた教科書やノートと鞄とは、この日を境に別れ水に濡れた靴と衣類を身につけ帰った時の母親と姉の顔は一生忘れられない物になった。
取り立て屋が居なくなりホットしながら一度目に親父が国家武装警察に逮捕された後の事を考え呆然として居たらお腹をさっき男に蹴飛ばされた母親が、お腹が痛いと言い出したのを聞いた姉がしばらく背中をさすりながら看病していたが家を飛び出し何処かに行く時
「リン、かぁさんを頼むよ」
と僕の肩を手で軽く叩かれ我に戻ったが痛がる母を寝かせるためのせんべいのような敷布団ももうない、あるのは僅かな食器とコップだけ、まだ水道の水は止められていなかったのでそれをコップにくみ母親の口元に運ぶ事位しか僕に出来なかった。
「リン、こんあぁ両親でごめんね」
母親にそう言われた時に虐められた時に流した涙とは別の思いの涙が目から流れ出しそれを見た母親の目からも涙が僕の何倍も流れ落ちたのを見た時に母親の顔が今までより多分強い痛さで歪みだしたように見えた。
救急車を呼びたいがあれは金持ちの乗る物でこの国では乗る前にお金を支払わないと乗せて貰えない、病院に母親を背中に担いで行けたとしても受付で受付料を払わないと警備員に病院から野良犬のように追い返される。
すべてが、お金お金がこの国で生き抜くための手段なのに僕の親父はそれを求めなかったから今の事態に直面し僕は逮捕された親父を憎く思った時に姉が手に痛み止めの薬を持って帰って来た。
「かぁさん」
「これ飲んだら少し楽になるかも」
「お前それどうしたの?まさか・・」
「かぁさんの方が私より大事だから」
僕が姉とかぁさんの会話を聞いていた時に玄関先に複数の足音がしたと同時に戸か激しく手で叩かれ足でも蹴飛ばされたようだった。
「国家武装警察だ」
「戸を空けないとぶち破るぞ」
との怒鳴り声がしたが母親はお腹を手で押さえたままだし姉も僕もしばらく怖くてそれを無視していたら
「開けないならお前を囲った罪で母親も弟も犯人隠匿罪で逮捕し家族全員収容所送りだ」
と言われた姉が僕の引き留めるのも聞かずに玄関の戸を空けたと同時に
「政治犯の娘が万引きとはなぁ良い度胸だ、それだけではない麻薬密売の疑いもある大人しく着いて来い」
「待って今はかぁさんが急病で私が居ないと駄目だから・・・・私大人しく着いて行きますから母さんを何処でも良いから病院に連れて行って」
「そんなぁ事は関係ない弟が逮捕されないだけありがたく思え、さぁ後ろで両手を組まないと犯人隠匿罪で弟も逮捕するぞ」
「・・・・・・・・・・」
「何躊躇している手を後ろに回せ」
「待ってください姉は麻薬の密売なんて絶対にしてない事僕が証明できます」
「おい坊や、逮捕されたいのか?それは俺達が決める事だ」
僕は万引きだけで国家武装警察が来るなんて聞いた事がなく不安が頂点に登ったが複数の武装した屈強な男に睨まれ蛇に睨まれたカエルのように見動きさえ出来なくなった。
「リンかぁさんを頼むわよ」
との姉の最後の声を聞きながら後ろ手錠で連行される姉を見送ることしかできない僕だったが姉の残したその言葉のためなら何でもする覚悟がこの一家の危機に直面し残された僕に出来た。
「かぁさん僕が何とかするからしばらく待っていて」
「リンかぁさんの事はもう良いから此処に居てくれるだけで良いから何処にも行かないで」
母親が痛み止めを服用した後もお腹を手で押さえながら痛みを口に出し言わないだけで顔がさらに痛みで歪んで居るのをみたら此処で何もせずに居る事など僕には絶対に出来なかった。
もしかすると命に関わる病気にあの時の暴行がきっかけでなったのではないかと思い母親の額に手の平らを当てたら明らかに高熱があったので残されたタオルを水にしたし冷たい床に寝そべる母親にあてがった後に母親の呼びとめる声に後ろ髪を引かれながら外に僕は飛び出した。
(つづく)
2018年当時のT帝国
以下はこの短編小説をつくるに当たり参考にした事実です。ネット検索の内容を信頼する事を前提に実在すると思われる数字と内容ですがこの小説とは無関係でこの短編小説はあくまでもフィクションです。
国力と性事情
約14兆ドルで日本は約5兆ドルだから日本の約3倍(2018年4月のIMF統計より)
ただし一人当たりのGDPは日本の約11分の1。
人口13臆9600万人(*)
同性愛者2700万人(*)
刑罰(けいばつ)
犯行当時18歳未満と妊婦は死刑にならない(*)
2018年当時死刑はほとんど薬殺となり病院で注射を打たれ10分位悶え苦しみながら痙攣中に最初の2分経過後位から臓器の摘出が始まるそうです。(*)
役に立たない臓器保有者は生きたまま火葬されたぁり一部は銃殺もあるようですがほとんどは上述の臓器摘出刑だそうです。
T国は死刑の実行人数を国家機密としており公表されていません。(*)
脳死マシーンが使われている疑いもあるそうです。(*)
医療(いりょう)
病院で受付料を払わないと中に入れないそうです。(*)
救急車が有料例600kmで5万円以上だそうです。(*)
手術の前に医者に袖の下は当たり前(*)
加害者がすでに逃走し怪我や交通事故で倒れている人を助ける事は絶対にない国。理由は交通事故で倒れている人を助けたらお金目当てで加害者にされた人がいた事が全国に報道された時からで救急車を呼んでも呼んだ人がお金を払わないといけないばかりか病院に行っても受付で受け付け料を払わないといけないからだそうです。(*)
大病院の医者は指名制で名医は当然高く若い医者は安いが人情として治療が同じでも名医に手術して欲しくなるのは当然でしょうね(*)
薬物(やくぶつ)
麻薬などの薬物検挙者は毎年100万人位いるそうですが使用者は犯罪者とはならず戒毒所に送られ国が面倒を見るそうです。(*)
麻薬50g以上の密輸や栽培は最高刑が死刑。(*)
秘密収容所(ひみつしゅうようしょ)
全国の軍事施設数十か所の中にその数の分だけの秘密収容所があるそうです。(*)
秘密収容所で臓器移植の適合者と決定したら臓器を痛めないように拷問を楽しむかのようにした後臓器摘出場所に連行されるそうです。(*)
秘密収容所の中での脅し文句は「大人しく言う事を聞かないと臓器を取り出すぞ」だそうです。(*)
世界の正義
イスラエルはT国での臓器移植を実質的に出来ないようにしたそうです。(*)
世界の不正義
韓国は年間約1000人がT国で臓器移植しているそうです。(*)
日本人はT国の最大の顧客との指摘もあるようですが実態が不明。
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新華人テレビ2015年制のインターネット動画
韓国のセブン取材班の2カ月にわたりIAEOTと協力しT国にわたる現地取材の報告書。
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