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utsha(今日なんの日だよ②)
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ウッツンシテン
「もうなんもないわ!じゃあな大先生!!」
「えっちょっとまってや!!!」
あ、どうしよう、これ俺やっちまったな……
俺、今日付き合って一年記念日やからちょっとサプライズ
しようと思ってたんに……
ちょっとタイミング遅すぎたよな。伺いすぎた…俺とした事が緊張してしまって言うタイミングが分からんかった…
シャオちゃん、ちょっとまって、待ってや
俺は考えてる先に体が動いていた。
急いで靴を履いて玄関に手をかけるシャオちゃんの手を掴んでいた。
間に合った、
「シャオちゃん!!まって!!!!…っ」
シャオちゃんの耳が赤くなってる。これ泣いてる時の後ろ姿や。どうしよう。俺また泣かせた。
「…なっやね、ん、!俺帰る、って言ったやん!!」
俺はこっちを振り向かせてシャオちゃんを優しく抱きしめた。
「1年も一緒におってくれてありがとう。ホンマに遅くなってしまってごめんな。
いつも泣かせてばっかや、俺。ほんまごめん。大好きなんや、ずっとずっと言おう思ってたら心臓バクバクでなかなか言えんくて…」
「…だいせん、せ…っ」
シャオちゃんの弱々しい声。腰に回ったシャオちゃんの手は少し震えてた。また我慢させてたんやな。
「………あとな、俺渡したいものあんねん。」
「………?」
やっと渡せる、今まで緊張して渡せんかったん俺が情けないわ。
「…中入って?」
俺はシャオちゃんの手を掴みリビングへ連れていく。
「ちょっとここでまっててな、」
「……ん…」
ベットの横に隠してた薔薇の花束を渡した。
「はい!!これ!!!!」
「………え…これ…」
「そう!薔薇や!本物やで!!!ほら、前言ってたやろ?記念日に薔薇とかちょっと憧れてまうよな〜って!!!」
「えっそれ付き合う前の話やで!?!?!なんで覚えてん!???」
「当たり前や!!!ずっとこの日まで温めてきたんや!!!!付き合う前からずっとな!!!!
あ、あとな、その薔薇40本入ってんねやけどな、ちゃんと意味も込めての40本やねん!」
「………確か、真実の愛…?」
「そう!よう知っとるなあ!!!
……俺、昔から女遊びの癖が酷くて、今までも沢山シャオちゃんのこと傷つけたり迷惑かけたりしてきたと思うねん。でもな、俺ほんまシャオちゃん以外の奴ほんまに興味無いし、ほんまにほんまにシャオちゃんが大事やねん!
今まで、どうやったら少しでもシャオちゃんに信頼して貰えるか試行錯誤してる間に俺、女とぱったり遊ばんくなったし、別に寂しくない、だって俺にはシャオちゃんが居るから。って気づいてん。
今まで付き合ってきた奴らより1番好きやし、ずっと一緒におって欲しい、裏切らんで欲しい、大事にしたい、って思うのもシャオちゃんが初めてやねん…だから、そんな意味も込めての「真実の愛」や。俺はシャオちゃん以外おらへん………」
うわ、何言ってんねやろ俺、めちゃめちゃ恥ずかしい。
「だい…せんせ、っ…」
シャオちゃんは勢いよく俺に抱きついた
「もう、なんなんっ!!だいせん、せ、ずるすぎやろ…!!!」
「もうシャオちゃんまたそんな泣かんといてや〜!!!」
俺は泣きじゃくるシャオちゃんをヨシヨシして強くギューした。
「シャオロン、愛してんで」
「俺も………ひっく、俺もや大先生、大好きや…愛してとるぅううぅああ」
大号泣やん。可愛ええやっちゃなあ。薔薇用意してよかった。
「シャオちゃんちゅーは?」
「んーー!!……んひひっ」
シャオロンは幸せで溶けそうな笑顔を俺に見せた。
ちょっと甘えてくる感じめっちゃかわええ。やばい。
「大丈夫?泣き止むまでギューしてるから、泣き止んでな?」
「んんわがったあああ」
背中をトントンして深呼吸を促す。
良い一年記念日になったなぁ。
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