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告白
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僕があの子に出会ったのは、高校の入学式だった。
生徒会長として挨拶をしながら、ステージから緊張した面持ちでこちらを見る新入生達を見下ろしていた。
そして見つけたんだ。
白い肌、細い線の身体、色素の薄い長い前髪の隙間から見えた綺麗な蒼い瞳に釘付け。
可愛らしい顔立ちなのに、目が合うと笑いかけるあの子の笑顔は、殺人級に甘く、綺麗だった。
驚いた僕は咄嗟に目を逸らし、他の新入生に笑い掛けながらスピーチを終わらせた。
目を逸らしてから全く見なかったんだ。
だからあの子が、他人に微笑む僕を、ずっと睨んでいたなんて知りはしなかった。
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