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告白
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カップルだらけの道を男二人で歩く。
あの子は顔がいいから…女の子にガン見されてる。
居心地悪いな。
「…で、どこ行くの。」
「俺の家です!」
「ごめん、耳が悪いみたい。どこ行くの?」
「俺の、家です!」
嘘だろ。
連れ出しておいて家はない!
「急用できたわ、帰るねー」
「だーめ。今夜は返しません」
ん?今夜…は?
あれ、本当に耳が悪くなってきたかも。
泊まりなんてしたことないんだけど。
「今夜って、泊まらせる気?」
「勿論。」
「あー、母さんに聞かないと。クリスマスはみんなでって料理作ってるからさ。今日は無理じゃない?」
「了承得てます。安心して下さい!」
母さんのばか!!!
どう逃げようかと考えていたらいつの間にかあの子の家にいた。
僕の下着とお泊まりセットは途中で買ったらしい。
全く覚えてないけどね。
隣に座ってテレビを見て笑っているあの子。
…横顔は綺麗だな。
そもそも今何時だよと携帯を開くと、見えた数字は『19:25』。
ご飯の時間だ。
「ねえ、お腹空いた。もうご飯の時間じゃん。」
「あれ、本当だ。今用意しますね。」
にこりと笑って立ち上がる。
通り際に僕の頭を優しく撫でていくあの子。
彼氏かよ。
ぼーっとテレビを見ているとテーブルに並べられた豪華な見た目の料理達に気づいた。
真ん中にいるのはホールケーキだ。
しかも、僕が大好きなチョコレートケーキ。
「ねえ、みて、チョコレートケーキ。」
「好きですよね。買ってきたんです。」
「…好み教えたことないけど。」
「あと少しでスープ出来ますから、待っててくださいね。」
流しやがった。
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