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敵か、味方か
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「あーっと!息抜きしてこよー!」
わざとらしく席を立つ楓。
大きな声でそう言うと扉に歩いていく。
「ちょっと、ねえ、待ってチビ」
「おいこら誰がチビだ!」
おっと、地雷だった。
「そんな事どうでもいいから助けてよ!」
「てめぇ、絶対許さねぇからな」
なぜか怒りを買ってしまった。
理不尽だ。僕は貞操の危機だと言うのに。
怒り狂う楓なんか空気でしかない真雪は、ジリジリと距離を詰めてくる。
やばい、本当に危ない。
助けろと楓を見ると、なにやら悪いことを思い付いたらしい。 物凄く気持ち悪い笑みを浮かべていた。
「篠原ぁ、1時間だけ休憩な。1時間だけ」
「黒田先輩あざっす」
「!?」
嘘でしょ!!
楓は、ほどほどにな、とだけ言うと生徒会室から出て行ってしまった。丁寧に鍵までかけて。
…覚えておけよ、一寸法師め。
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