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melt.6(R-18)
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たしかに、何をされてもいいとは思った。いや、今も思っている。
けど、こんなの、予想してなかった。
「……っ、ぁ、も、やだぁ、ぁ、あぁぁあ、」
もうあれから1時間はたっただろうに、男は未だに指で後ろを弄っている。
くちゅ、にちゃ、
ほぐしては継ぎ足され、ほぐしては継ぎ足されを繰り返したローションが、断続的に音を立てるのに、泣きたい気持ちになった。
「も、ぃ、から」
いい加減入れてくれと腕に手をかければ。
「それはお前がきめることじゃない」
ゴリ。
「ん、ゃ、ぁああ、ぁ、あぅ、やだ、や、やだぁぁあああ」
強く、頭が真っ白になる場所を強く揉み込まれて、自分のものとは思えない声が出る。
ぐりぐりと押し込まれるたび、躍動するようにナカが指を食むせいで、快楽から抜け出せない。
もう、腹の奥がじんじんして、きゅんきゅんして、わけがわからない。
「ふ、ぇ、ぁ、ぁあ、ん、」
生理的な涙がぽろぽろ溢れて止まらず、後ろを責める手もまた、一向に緩められない。
「このくらいでへばられたら困るんだが、経験豊富なんじゃなかったのか?」
煽るようにそう言われて、反論したいのに、できない。
「ぁ、ん、ぁ、あ、あぁぁ」
口を開く間もないほどに、許容量を超えた快楽を教え込まれる。
入り口も、奥も。
余すことなく溶かされたそこは甘えるように、差し込まれた指に絡み付いている。
こんなの、しらない。
こんな、あたまが真っ白になる刺激。
男は常にいい場所を刺激しながら、内壁をまさぐり、その筋肉をほぐすように、後膣を拡張していく。
「ん、んんんん」
こんな、気持ちいいことが怖いなんて、苦しいなんて知らなかった。
息をつく間もないほどの快楽に、何度も視界が明滅する。
前は触られていないのに、完全にたちあがって、ポタポタと蜜を垂らしていた。
「……そろそろ、解れてきたか」
信じられないほどにトロトロになった後膣は、その言葉に期待するように、きゅんきゅんと指を締め付けて。
「ぅあ、ぁ、」
その刺激で、男の指がさらに深く食い込んで、反射で腰が跳ね上がる。
そんな本能的な逃げすら、許さないとばかりに抑え込まれた。
「んぁ、も、はやくぅ……!!」
あまりの快楽に、泣き言を零してしまう。
違う、こんなこと言いたいんじゃないのに。なにこれ。
何なんだよ。
トロトロに溶かされた後ろと連動するように、ふやけた頭では、言葉を制御することもままならない。
ぽろりと、生理的な涙が一筋、頬を辿った。
「…うん、もういいだろ」
その言葉に、ようやく一先ず解放されると力を抜けば。
「じゃあ、最後に一回後ろでイッとくか」
男はそんな恐ろしいことを言い放った。
は?
…………イく?
うしろ、で?
言われた言葉を完全に咀嚼し終わる前に。
「あ、あ、ぁああああ?!や、やだ、あ、ぁあ、ん、ぁああああ」
あまりの衝撃に視界がチカチカする。
今まで以上に、追い詰めるようにナカをかき回されて。
自分の後ろから響いてくる湿った音と、自分の甘すぎる喘ぎ声で、頭がおかしくなりそうだ。
いや、もうなってるのか。
「ぁ、あ、あああ、ふ、ぅ、あ」
少しでも刺激を誤魔化したいのに、腰を引くことも許されず。
気休めにシーツを鷲掴みにしても、意味をなさない。
気持ち悪い声を塞ぎたくて、唇を噛み締めようにも、そんな暇も与えられない。
ヤダ、ヤダ、もう、助けて。
いつもなら死んでもこんなこと思わないのに。
いやだ、やだ。
痛いより何倍も。
こんなんだったら、無理やり突っ込まれて裂けた方がマシだよ。
いや、ちがう、でもこれはこの人の要望だから。
これを叶えるのが俺の仕事で。
「ぁ、あああ、ん、ふっ、ぁ」
助けるもなにも、俺からふっかけたし。
自業自得だ。
けど、
でも、
いや、
思考すら快楽に散らされかけて、どうしようもない。
わかってる、どんなにぐるぐる考えてみたって、自分にできるのは、もうこの状況を受け入れるただそれだけだ。
あきらめて、受け入れるしかない。
そう思い、無駄な思考を捨て去ろうとした。
その瞬間。
ぐり、と刺激され続けたそこを強く押し込まれ。
「あ、ん、あああっ、?…………ぁ、!?」
感じたこともない熱が体を巡って、ビクビクと体が痙攣した。視界が白んで、頭の中も真っ白になる。
「……ぁ、…………ぅ?」
いつまでたってもそれが治らなくて、中はきゅうきゅうと入れられた指を締め付け続ける。
なに、これ、
「…………イけたな。上出来だ」
まるで小さなこどもを甘やかすように頭を撫でられて。
「……ぁ、や、め、ぁあああ、」
それにすら、信じられないほどに甘い刺激がはしって大袈裟に体が震えた。
甘い刺激がぬけなくて、そのせいでまた次の快楽が襲ってきて、ぬけだせない。
「……も、むり、ば、かに……な、る」
息も絶え絶えにそう吐き出せば、ナカからそっと指が抜かれる気配。
「…………っぁ、ふ、」
それにまた体がガクガク震えて、とうとう支えきれず、ぺしゃりとベットに倒れ込んだ。
そうしたらこんどは、冷たくて滑らかなシーツに性器がふれて。
「……っ、あ、…………!」
唇を噛み締めていなければ、悲鳴をあげていたかもしれない。そのくらいの刺激。
と同時に、とろりと勢いなく精液が溢れてきて。
「え、あ……?」
そうして初めて、自分が前も触らず、精液も出さずに達していたのだと理解した。
死にたくなるくらいの絶望感、羞恥、虚無感。
体は熱くて、触られた後ろは続きを求めるように疼いているのに。
心だけが、凍りつきそうなほどに、寒い。痛いくらいに。
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