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青×黒 song1
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♪"夢ならばどれほどよかったでしょう"
あの時の試合・・・いつもの通りシュートを決めた青峰くんと僕との拳と拳が合うことはなかった
♪"未だにあなたのことを夢にみる"
君を想い、朝目を覚ますと僕の目から涙が流れていた・・・これで何回目でしょうか?
中学の頃僕は青峰くんと付き合っていました。
ですが、青峰くんが急にバスケが楽しくないと・・・ヤル気を失くした君が僕のパスを必要としなくなり、自然と会話もなくなりそれに耐えられなくなった僕は青峰くんの前から黙って姿を消した・・・
忘れようと思った
なのに・・・
中学を卒業し、高校に入った今でも時折君が夢に出てきます。
♪"忘れた物を取りに帰るように古びた思い出の埃を払う"
誠凛に入学した僕はバスケ部に入部し、火神くんに出会った・・・火神くんはあの頃の輝いていた青峰くんにそっくりだった。
僕は火神くんに青峰くんを重ねて見る様になった・・・
♪"戻らない幸せがあることを最後にあなたがおしえてくれた言えずに隠してた昏い過去もあなたがいなきゃ永遠に昏いまま"
『カン違いすんなよテツ・・・影ってのは光あってこそだろーがいくらあがこうがその逆はねぇんだよ。お前じゃオレを倒せねぇ』
やっぱり・・・どんなに想ってもダメなんでしょうか?
青峰くんの笑顔はもう見る事は出来ないのでしょうか?
♪"きっともうこれ以上傷つくことなど ありはしないとわかっている"
高校に入ってから久しぶりにあった青峰くんは僕が何を言っても何をしても否定し続ける・・・
その度に僕の胸はチクチクと痛む・・・・あぁ、あの時と同じだ。
この痛みさえも青峰くんからのものだと思うと切なくも愛おしく思えた。
目を瞑るとすぐにあの日のことを思い出す・・・
♪"あの日の悲しみさえ あの日の苦しみさえ そのすべてを愛してた あなたとともに 胸に残り 離れない 苦いレモンの匂い雨が止むまでは帰れない 今でもあなたはわたしの光"
付き合い始めた頃、誰も居ない体育館で練習をした後こっそりキスをしていましたね。
2人の最初のキスは僕はもちろん、
実は青峰くんもその時が初めてで・・・君はもう経験済みかと思っていたのに、顔を真っ赤にさせながら僕の唇にそっと自分の唇を重ねてきて目が合い笑う僕に君は『なんだよ』と少し拗ねたようにそっぽを向きそれから2人で笑い合いましたね。
僕は君の事を愛していました
なのに僕は君の悩みに気付けなかった
それどころか君から逃げてしまった・・・
君は僕を必要ないと言うけれど、今でも僕にとって君は光だ
♪"暗闇であなたの背をなぞった その輪郭を鮮明に覚えている"
君の夢を見る度に僕は『行かないで』と暗い部屋の中で手を伸ばす・・・だけど、その手は青峰くんに伸びることはなく空を掴む
離れた今でも君の体温を思い出す
夢の中で付き合った頃の笑顔と別れる間際の悲しい顔の君が交互に出てきます
♪"受け止めきれないものと出会うたび 溢れてやまないのは涙だけ"
どうしてこんなに涙がでるんでしょうか
『オレは・・・お前のパスを どうやってとればいいのか忘れちまった』
あの雨の日僕は散々泣いたハズだ
もう涙なんて枯れたと思っていた
なのに・・・
久しぶり会った君の姿を見て
君と試合をして負けて・・・
僕は誰も居なくなったロッカールームで1人泣いた・・・
♪"何をしていたの 何を見ていたの わたしの知らない横顔で"
青峰くん、キミは僕が居なくなったあの時どう思いましたか?
せいせいした?
それとも少しは寂しいと感じてくれたでしょうか??
誠凛と桐皇として再び出会ったキミの瞳はとても冷たかった・・・
キミはどの様に今まで過ごしてきたんでしょうか?
苦しそうな顔をずっとしていますね・・・
傍に居てやれなくてゴメンなさい
今すぐ駆け寄って抱き締めてあげたい
でも、キミから逃げた僕に一体何が出来るんでしょうか
♪"どこかであなたが今 私と同じ様な 涙にくれ 淋しさの中にいるなら わたしのことなどどうか 忘れてください そんな事を心から願うほどに 今でもあなたは わたしの光"
青峰くん・・・僕はまだ君の事を忘れられそうにもありません。
もしも・・・君も僕と同じ思いなら・・・僕の事で胸を痛めているのなら・・・どうか僕のことなんて忘れて下さい。
せめて、僕のことだけでも・・・
それでバスケ以外で少しでも気が晴れるなら・・・
君が忘れても大事な思い出は僕の中にあるから、それで充分です。
♪"自分が思うより 恋をしていたあなたに あれから思うように 息ができない"
嫌でもこの胸の痛みが消えてくれない
初恋・・・だったからでしょうか?
あの時は必死で青峰くんの気持ちに応えるだけで精一杯でした。
今思えば僕はほんとに・・・かなり青峰くんの事が好きだったんだ。
もっと・・・好きと言う気持ちを伝えてあげれば良かった
もっと、話を聞いてあげれば良かった
あの時青峰くんがおかしいのは感じていたはずなんだ
気付かなかった・・・いや今思えば気付かないしフリをしていただけたもしれません
あの明るい青峰くんなら大丈夫でしょうと・・・
なのに、拒否されて、これ以上自分が傷つきたくないから僕は逃げたんだ・・・
僕は君からの気持ちが無くなる怖さと自分が君を傷付けてしまったかもしれないという罪悪感から未だに抜け出せずにいるんです
♪"あんなに側にいたのに まるで嘘みたい とても忘れられない それだけは確か"
毎日の様に一緒に居た
部活に昼休み・放課後・・・青峰くんと付き合ってた日々はこんな僕でも輝いていた気がする
毎日が夢のような日々だった
なのに・・・今こうして離れて過ごしている
傍にいないのに、お互いバスケからは離れられずいる
だからこうしてまた出会ってしまった・・・
忘れるなんて・・・・できないですよ。
♪"あの日の悲しみさえ あの日の苦しみさえ そのすべてを愛してた あなたとともに 胸に残り離れない苦いレモンの匂い 雨が降り止むまでは帰れない 切り分けた果実の片方の様に今でもあなたはわたしの光"
僕は火神くんという新しい光が出来ました
だけど、寝ても醒めても思い出すのは青峰くん、キミなんですよ
キミが僕にくれた甘く温かい気持ちも、胸を刺すような気持ちも全部キミが僕に与えてくれた初めての感情なんです
だからどんなに新しい光が出来たとしても僕にとって今でも青峰くん、君は僕の光なんです
だから、こんな勝手な僕だけど・・・想うことだけはどうか許して下さい
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