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黄瀬 song2
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♪"あなたがよかった例えどんなに傷付いたとしても"
俺は黒子っちが好きだ
だけど・・・黒子っちは俺じゃない違う人を見ていた
それは俺がバスケで憧れる青峰っちで・・・
そんな黒子っちに俺はずっと片想いをしてきた
♪"どうして私じゃないの? あの子のもとへ帰らないで"
俺だけを見ていればいいのに・・・
そんな事を想うにも本人には言えず、だから俺は少しでも黒子っちの視界に入りたくて・・・勝てば少しは振り向いて貰えるかと思って何度も青峰っちに1on1を挑むものの、見事に惨敗。
黒子っちは『黄瀬くんは凄いですね』なんて言ってくれるけども、やっぱり青峰っちの事しか見ていないんだ
何時でも2人は一緒にいた
2人は・・・付き合ってたんっすかね?・・・いや、あれで付き合ってない訳がない。
・・・それすらも恐くて俺は聞けなかった
♪"一番に愛さなくていいから お願い そばにいさせて 抱きしめて 嘘でも あの子より私を好きだと言って"
俺は何時もあの二人を見ていた
胸が苦しくなるけど、それでも黒子っちを見ていたかった
黒子っちが笑顔ならそれでもいいと思っていた
なのに・・・あの日・・・
『黒子っち?!どーしたんすか?!』
『・・・・なんでもないです』
『なんでもなくないっすよ!!泣いてるじゃないっすか!!』
『・・・・・』
体育館に戻ってきた黒子っちは雨でビショ濡れで、明らかに様子がおかしかった
何を聞いても黒子っちは応えてくれないが、きっと青峰っちと何かあったんだ
そんな黒子っちを俺は抱き締めて・・・
『黒子っち・・・俺にしないっすか?』
『・・・・え?』
『黒子っちが青峰っちを好きなのは知ってるんっすよ?だけど、こんな黒子っち見てられないっす』
『・・・・すみません』
抱きしめる俺の背には黒子っちの手が回ってくることはなく、ただ『すみません』と泣きながら2回ほど呟いてから黒子っちはそっと俺の胸を押し離し呼び止める俺の声にも反応せずフラフラと目の前から去っていった
あの時、無理にでも呼び止めておけば良かった
その後黒子っちは俺だけじゃなく、みんなの前から姿を消した・・・
♪"会いたい 会いたい 会いたい 会えない"
どこにいっちゃったんすか?黒子っち
誰にも何も言わずに・・・
♪"私だけを見てほしいよ こんなに こんなに 胸は痛むのに 想いは今もあなたに 溢れてく"
あれから黒子っちを探したけれど、黒子っちに会える事はなく、黒子っちを想い胸を痛める毎日・・・
ねえ、黒子っち、どうやっても俺の中から黒子っちは消えないんすよ・・・どうしたらいいんすか?
俺は今でも黒子っちの事が好きだよ
♪"せっかく会えたのに 冷めた態度 強気なあなた"
中学を卒業しても俺は黒子っちを探すことを止めなかった
そして、やっと黒子っちが誠凛という高校に行った情報を掴み、俺は早速黒子っちの元へ急いだ・・・
居たらいいなという希望を込めて俺は真っ先に体育館に向かった・・・そこにはバスケをしている黒子っちが居た
『やっと会えた・・・』
そう思ったら気持ちが止められなかった
『黒子っち下さい』
みんなに向かってそう言った俺に対して黒子っちは一瞬目を見開くものの、『丁重にお断りさせて頂きます』そう言って無表情の顔のまま頭を下げた
♪"叶わない恋と分かっていても 追いかけるなんて ねぇバカでしょう?"
分かっていたんすけど・・・
俺の気持ちは黒子っちには届かない
でも、なんで誠凛なんすか?またバスケをするんならもっと・・・他にも強い高校だってあるし
ほんとは同じ高校で黒子っちとバスケがしたかった・・・
黒子っちに執着して、追いかける俺はバカなのかな?
再び黒子っちに会えただけでも嬉しいハズなのに・・・
同じ高校なら・・・一緒にバスケが出来たら・・・黒子っちが俺を見てくれたら・・・俺を好きになってくれたら・・・って実らないって分かってるけど欲張る自分がいる
♪"少しでも 問いつめたら あなたはもう会ってくれなくなるでしょう? わがままは言えないよ どうしてもあなたじゃなきゃだめなの"
黒子っちと二人きりで話した時に、俺は昔のあの日の事を聞いた
『・・・あの時、青峰っちと何があったんすか?今なら教えてくれないっすか?』
『・・・・すみませんがそれは言えません』
『・・・どうしてっ!!』
『それ以上聞こうとするなら僕帰りますね・・・』
『っ、まって!・・・分かったっすよ・・・』
『すみません、ありがとうございます』
『・・・・黒子っち、俺は黒子っちの事が好きだよ。青峰っちと何があったかもう聞かないし、まだ黒子っちが青峰っちを好きだってことも・・・だけどこれだけは・・・俺の気持ちだけは知っておいて欲しいっす!』
『黄瀬くん・・・』
『あの時、ちゃんと告白できなかったっすからね♪』
♪"願うほどに消えちゃいそうで 追えば追うほど遠くなるばかり こんなにあなたを想っているのに"
気持ちは伝えた・・・・でも、距離が縮まるばかりかどんどん開いていく気がする
黒子っちは新しい光を見つけたんだ・・・・
♪"たまに優しくして たまに突き放して そばにいたい それだけで 待っていられるわ だから 何度傷付いていてもいいの こんなに好きなの"
黒子っちの隣に居るのは必ず光で・・・
俺じゃないって分かってるんすけど・・・
あれから何回か黒子っちに会いに誠凛に行った
隣にいる火神って男は青峰っちの様で・・・
悔しかった
俺じゃないってハッキリ言われてる様で・・・
辛かった
でも黒子っちはハッキリとは拒絶はしないんだ
♪"私だけを見てほしいよ 今もわずかな望み信じてる いつまでも叶うことない 恋心"
どうして俺じゃないんすか?
ねぇ、黒子っち
普段は素っ気ないのに、たまに優しくされると勘違いしちゃうんっすよ?
少しは俺の入る隙があるんじゃないかって・・・
♪"会いたい会いたい会いたい会えない ただあなたを求めてるよ こんなにこんなに好きになるなんて 会いたい 心が壊れるその前に・・・"
会えない日も常に思ってる
黒子っちに会いたい
でも会えば現実を突き付けられるだけだから会うのが恐い・・・でも、それでも、俺の心は黒子っちを求めてるんっすよ?
俺は元々女の子が好きだったんだ
まさか、こんなにも黒子っちを好きになると思わなかった
黒くドロドロになりそうな気持ちを抑えて、それでも俺はまためげずに黒子っちに会いに今日も行く・・・
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