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赤司 song3
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♪"灰色の四角い空の下を今日もあらゆる欲望が埋め尽くす"
オレは中学の頃から少しずつ父親の仕事を覚えさせられていた。そこで、父親の仕事上色んな人に会うことが多く、そんな人達の顔を覚える為にその人達の人となりを見てきた。
実に醜い・・・・
こんな世界では空も曇って見える
♪"その中で光を見失わず前を向いて歩けるのはいつも君が"
あの頃のオレには何時も隣に黒子がいた
よくたわいもない会話をしていたな
黒子は影が薄いが、オレには輝いて見えていたよ
♪"この街の片隅にも汚れのないものが残っている事教えてくれるから"
一軍や二軍に別れてる中お前は上を目指しながらもただひたすらバスケを楽しそうに続けていたね?
バスケは下手だがお前のその楽しそうな笑顔が好きだった
♪"疲れ果てた体で眠りについた君を僕は息をひそめて見ていた 世界中でただひとり僕だけが知っている無防備で愛しい横顔"
黒子お前は体力がないからよく潰れていたな
ある日皆が外周に行っている間オレは横になって寝ているお前の顔を見つめ、そっとその柔らかい髪に触れてみた
それでも黒子は余程疲れていたのか、それとも気を許してくれていたのか、オレの気配にも気付かず寝ていたな
その時オレはふと、お前を愛しいと思ったんだ
♪"当たり前のように日射しが降り注ぎ 優しい風揺れたある日の事"
家の仕事と学校・部活と忙しく過ごす毎日の中オレは黒子と一緒にいる事に癒しを感じていた
そんな時、キセキの皆が一人一人変わっていった・・・
それは自分達の力が強くなり始め、仲間を必要としなくなった・・・そして、黒子を必要としなくなった
それでもお前は変わらず一人一人心配していたね
なのにオレは1人焦り始めていたんだ
♪"僕の中で何かがそっと強く 確かに変わって行くのをひとり感じていた"
青峰・黄瀬・緑間・紫原・・・・皆が変わっていく様をオレは黙って見ていた。そして、黒子が青峰と仲違いし崩れていくのを・・・ただ見ていた・・・
オレは・・・・・
いや、僕も変わらなくてはいけないんだと思ったんだ
♪"悲しくなんかないのに 涙がこぼれたのは 君の想いが痛いくらいに僕の胸のキズ跡に染み込んで優しさに変えてくれたから"
僕が変わった事に誰も気付かずにいたのに、ただひとり気付いてくれていたのはテツヤ・・・君だったね
僕の中にいるもう1つの人格・・・君は『誰ですか?』と言いながらも変わらず側に居てくれた・・・なのに、僕はテツヤに冷たくしてしまった。
気持ちはもう1人の僕と同じハズなのに・・・
僕の前から姿を消したテツヤが再び僕の前に現れた時君は相変わらず輝いて見えていたよ
こんな僕にバスケの楽しさを教えようとしていたね・・・
そうだ、この目から流れるものが何かと言うのも教えてくれたのはテツヤ、君だったね
♪"もしも君が深い悲しみに出会ったら 僕にもわけてくれるといいな その笑顔のためなら何だって出来るだろう"
テツヤ、君にこの気持ちを伝えることは一生ないとは思うが、もし君が誰かと出会い恋をするなら喜んで応援しよう
。逆に君を苦しめる事があるのなら僕は何時でも慰めてやるし、なんだってするよ
♪"僕の大切な宝物 僕の大切な宝物"
こんな僕ではテツヤ、君には触れられない、とても大切で大事なんだ。
君まで曇らせたくないんだ
だから、君の幸せを願うよ
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