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灰崎・黒子・黄瀬 song16
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♪"不意に見かけてしまったよ (Yea I saw him)
街角で君の彼氏を (I told you)
楽しそうに他の女の子と腕を 組んでたけど これ以上は... (I don't wanna hurt you)
話してもどうせ怒るしね (Why?)
「彼はそんな人じゃない」って (Sure you're right)
だから君の顔色伺いながら 「気のせいだった」って言った (I'm sorry) "
『あれ、祥吾くん・・・・??・・・ハァ?!』
「くろこっち!!」
「・・・?なんでしょうか?黄瀬くん」
「先週の日曜日祥吾くん見掛けたんだけどさぁー・・・女の子と居たんだけど・・・・?」
「え、そんな訳ないじゃないですか?灰崎くんその日バイトだって言ってたんできっと黄瀬くんの見間違いじゃないですか??」
「え、でも・・・ぁ、いや、ごめん、そーっすね?遠くだったんで間違えたのかも??」
「もう、ビックリさせないでください」
─────・・・・そんな訳ない、オレが見間違うハズがない!!
最近になって黒子っちが祥吾くんと付き合ってると言うのを知ったオレは激しくショックと絶望を感じた
ナゼかって??
・・・だって、オレの大好きな黒子っちが誰かと付き合ってたってゆーだけでもショックなのに、その相手が祥吾くんだからだ。
祥吾くんはよくオレと噂になった女の子と付き合っては別れてを繰り返してた。
もちろん大半はデマで全く関係ない子だけど、その中にもオレの彼女は数人居たかな?
でもまぁ、オレはその彼女をとられても何とも思わなかった・・・けど、黒子っちだけは別だ!・・・なのに!!
オレの態度が明け透けだったせいか、黒子っちとの距離を縮めている最中に祥吾くんに黒子っちをとられてしまった。ワザとでしかないんだ。オレの好きな人を奪って楽しんでるだけなんだっ!!ほんとは今まで奪ってきた相手の事もちっとも好きだなんて思ってないのに・・・。
けど、黒子っちは本当に祥吾くんの事を好きなのか、ちょっとでも女の子と居たと言う話をしようとすると、少しだけ顔を歪めるんだ・・・。
だからオレはその顔を見るのが辛くて言い留まってしまう。
♪"Oh 何故わかってくれないの?
先のない未来を 一人で待ってて (No...)
君の悲しむとこ なんて見たくないんだ Baby "
付き合ってると知ったのもある日2人を見掛けて、祥吾くんはオレを横目で確認するや否や、見せ付けるように黒子っちにキスをしたからだ・・・
初めは怒りで満ち溢れたけど、黒子っちが好きなら・・・幸せになるなら・・・と自分に言い聞かせ、黙っていたけど、祥吾くんを見掛ける度に黒子っちでもない違う女の子達と一緒に居るから、オレはどうしようも無い気持ちでいっぱいになる。
「黒子っち、お昼・・・一緒に食べてもいいッスか?」
「ぁ・・・はい」
「・・・誰かと約束してた?」
「・・・・いえ」
黒子っちはいつもお昼を灰崎くんと食べる約束をしているのか、1人ベンチに座ってボーッとしていた。
オレは黒子っちと祥吾くんが一緒に食べているのを見たことがない・・・
(待っていても意味がないのに・・・・)
♪"あんなヤツよりも俺の方が 君のこと幸せに出来そうさ
君を愛してないことは 知ってるのにいつまで泣いてるのさ? "
あーぁ、なんで祥吾くんなんスか?
青峰っちや赤司っちならまだ許せたのに・・・・
だって、アイツは黒子っちの事全然好きじゃないって知ってるから。
単純にオレを見下したいんだ。
きっと、みんなの前では見せないけど、黒子っちは辛いのを、泣きたいのを我慢してるんじゃないかって思う。
オレなら絶っ対にそんな思いはさせないのに!!
「黒子っち、少し聞いてもいいっすか?」
「・・・なんでしょうか?」
「黒子っちは祥吾くんのどこが好きなんっすか?」
「え?」
「・・・隠してるつもりかもしれないっすけど、皆知ってるっすよ?」
(だって、祥吾くんが言って回ってるから)
「・・・・・」
「あ、嫌ならいいっす!!」
「・・・灰崎くんはあんなんでも優しいんですよ?」
「へ?」
(あの祥吾くんが?)
「初めは強く当たられてましたけど2人の時は、結構気を使ってくれて優しいんです・・・」
「へ、へぇー??」
「・・・だけど最近は・・・・」
「黒子っち?」
「・・・いえ、何でもありません」
ほんと何で祥吾くんなんっすか?
優しい?
そんなの最初だけだったんじゃないっすか?
今は・・・
♪"そんな彼のこと語る君は (You look happy)
照れて浮かれ気味な声で (I'm happy)
「一生涯いつまでも 一緒にどこまでもついてく」って ...I don't know what to say no more
言うけど周りの友達には (Yup they know) 彼らは知っている
バレてるよ彼のチャラさは (It's you)
They say love is blind,oh baby you're so blind... "
言えなかった・・・・
祥吾くんの事を語る黒子っちは、頬を赤らめて優しい顔をするから・・・・
だけどね・・・
黒子っち・・・
みんな知ってるんだよ・・・
・・・・アイツはクズだって
だから赤司っちは祥吾くんを退部させようとしてるんだ
「大丈夫です・・・灰崎くんはあんなんでもちゃんと僕の所に戻ってくるんで大丈夫ですよ」
「え・・・」
恋は盲目って言うけれど・・・
ねぇ、黒子っち早く目を覚ましなよ
♪"Oh 何故わかってくれないの? 言い訳なんかは 聞き飽きてきた 真相を避けてるだけ なのはお見通しBaby "
大丈夫、大丈夫って言う黒子っちはまるで自分に暗示させてるようだった
「黒子っち!!ねえ、ほんとどうしちゃったんすか?!」
「え??」
「アイツは今!まさに!!黒子っちが待ってるの知ってても女の所に居るんっすよ?!」
「知ってます・・・」
「だったらなんで!!!」
「言ったじゃないですか?」
「は?」
「最終的には僕の所に来てくれる・・・結局僕の所に戻ってくるんですよ?この意味分かります??」
「なに言ってるんっすか??」
オレには真実を見ないようにして、自分を肯定したいだけに見える・・・・
♪"あんなヤツよりも俺の方が
ずっと君の隣が似合いそうさ
俺はバカ見てもいいのさ
この気持ち隠してるくらいなら "
ねえ、黒子っち・・・
アイツのせいで心まで壊れちゃダメっすよ??
「ねぇ、オレじゃダメなんっすか??」
「え?」
「オレなら!!黒子っちに寂しい思いさせないし、幸せにするっす!!」
もう、黙ってられない!
言わずにいた言葉がするすると出てくる
「黒子っち、最近笑ってないじゃないっすか?」
「・・・失礼な。僕は元々こんな顔です」
「違うっすよ!!ちゃんと・・・ちゃんと笑えてた!!なのに今は・・・オレならそんな顔させないっす!!」
「黄瀬くん、申し訳ないですけど・・・」
分かってるっす、オレの言葉で簡単に気持ちが動くような黒子っちじゃないって。
分かっていてもオレは今の黒子っちを見ているくらいならオレの気持ちをさらけ出してでも、強引でもいいから今の黒子っちを何とかしたいと思ってるんだ
♪"Yeah... Miss Sunshineいつでも
最高なSmileどこでも
最高なLifeしか似合わない
最悪なヤツは...
似合わない 裏がありそう
俺のカンから ヤツはマジFakin'だから "
「おー・・・黒子・・・に黄瀬ぇ??」
「・・・・っ!灰崎くん!!」
「祥吾くん・・・」
「ハンっ、お前ら2人で何してんだ?」
「ただおしゃべりしてただけですよ」
「へぇー??・・・おい、黒子行くぞ」
「え、ちょ、何処にですか?」
「あぁ?いーから付いて来いって!いー所に連れてってやる♪」
「祥吾くん!!」
「はぁ?んだよ、黄瀬ぇー」
「オレ今黒子っちと大事な話してたんで今度にしてもらって良いっすか?」
「あぁ?!んなもんダメに決まってんだろ!」
「灰崎くん、落ち着いて下さい、僕ちゃんと行きますから・・・」
「黒子っち?!」
「だとよ、じゃーなっ!」
そう言いながら2人は去っていった・・・
黒子っちの隣にいる祥吾くんは恋人はもちろん、友達といっても不釣り合いだ・・・
俺の中で警鐘が止まない
祥吾くんは・・・・
アイツだけは絶対にダメだ!!
♪"君の目の前で 目が泳いでるなんて 低の底辺
君を泣かせるなんて マジありえないBaby
ここから君だけを 奪い去っていきたいBaby
でも結局 正直者達はバカを見る
Uh But you know what? " でも君は知っているかい?
オレは2人の後を追いかけた
どうせろくでもない所に黒子っちを連れて行こうとしてるんだから・・・・
祥吾くんが行きそうな所を手当り次第探した
でも2人は見つからなかった・・・
「ハァ・・・・もう遅かった・・・か?」
ふと横目にうつった公園を見るとベンチに人影があってまさかと思って近付くとそこに居たのは黒子っちだった・・・
「黒子っち??」
「・・・・黄瀬・・・くん??」
顔を上げた黒子っちの瞳には涙をいっぱい浮かべ、今にも零れ落ちそうだった
「ちょ、どうしたんっすか?こんな所で!!祥吾くんは?!」
「僕・・・灰崎くんに求め・・・られて・・・その・・」
「・・・・」
「僕、その・・・するの・・・怖くて・・・・」
「まさか・・・無理やり?!」
「ち、違うんです!・・・拒んだら・・・舌打ち・・・されて・・・いきなり違う女性に電話を・・・掛け始めて・・・」
今までにない怒りが腹の底から込み上げてくる
「・・・祥吾くんは何処っすか?」
ほんとは今すぐにでも見つけて殴ってやりたい
「・・・分かりません」
「アイツ!!今度会ったら殴ってやる!!!」
「黄瀬くん!!いいんです・・・大丈夫です」
この期に及んでまだアイツを庇うのか??
「何が大丈夫なんっすか?!今まさに、傷付いて泣きそうになってるのは黒子っちじゃないっすか?!これから何度もこの状態を繰り返すつもりっすか?!」
「それでも僕は・・・・」
ほんとは抱き締めて、慰めて、無理矢理にでも黒子っちを祥吾くんから引き剥がしたい。
奪いたい
でも、それは黒子っちが望む事じゃない
下手したらオレに向けてくれていた笑顔さえ消えてしまうかもしれない・・・
♪"あんなヤツよりも俺の方が
君のこと幸せに出来そうさ
君を愛してないことは
知ってるのにいつまで泣いてるのさ? "
「ねえ、いい加減気付いてよ!!」
なんでこんなになっても祥吾くんを好きなんっすか?
「・・・あの話し、ほんとに考えて欲しいっす」
「・・・黄瀬くん、何度言われても僕は・・・」
「じゃぁ、なんで泣いてるんっすか?」
「泣いてません!」
「黒子っちの心だって泣いてるっすよ?」
♪"あんなヤツよりも俺の方が
ずっと君の隣が似合いそうさ
俺はバカ見てもいいのさ
この気持ち隠してるくらいなら"
黒子っちは頑固なんだか一途なんだかもう分からない
もう引き返せないだけでいるのかもしれない
そんな状態の黒子っちでもオレは結局見放せず、変わらず好きなんだ・・・
せめて、これ以上傷つかないように傍にいてあげたい
そんなオレも引き返せないだけでいるのかもしれない
早くオレの所に来てよ、黒子っち・・・
「オレ、待ってるっす!」
「はぁ・・・黄瀬くん」
「黒子っちがなんと言おうともオレは待つ事しか出来ないっすから!!待ってる!!」
バカでも飽きられてもなんでもいい
この気持ちを黙ったまま見ているくらいなら
毎日オレの気持ちを伝えるっすよ
だって、オレの方が絶対に黒子っちの隣が合っているから
「今日も明日も明後日も、ずぅーっと好きだよ、黒子っち」
───・・・だから早くオレの所に来てよ
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