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それから父からは、1度も女の人の話も聞かなかったし形跡も見当たらなかった。
そして五年後、やっと…。
空葉『気付けなくて、ごめんなさい…。
僕は勿論賛成だよ、お父さんには幸せになって欲しいんだからね。』
顔を見てみると、父は静かに涙を流していた。
陵『ありがとう、最愛の我が子にそんな事を思わせるなんて父親失格だよ…。
でもね、空葉は?
新しい家族が出来て…幸せになれるか?』
…僕?
空葉『どうして?』
陵『父さんにも空葉にも母さんは1人だよ。
だけどもう一人のお母さんができるんだ、空葉のね。』
もう1人の、僕の…お母さん…
空葉『その人は父さんが愛する人なんでしょ?』
陵『あぁ。 』
空葉『それなら大丈夫だよ。
きっと人柄が美しくて優しい女性だね。』
陵『っ、そうだよ。
それにしっかりもしてる人なんだ。』
空葉『母さんみたいだ。』
僕がそう言うと優しく微笑んでくれた。
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