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それでも恥ずかしくて言えないでいると、貴大は僕の上に馬乗りになった。
空葉『えっ?!たっちゃ、 』
貴大『言わないと擽る。』
両手を頭の上で押さえ付けられ、動けなくなってしまう。
空葉『ひっ、やだやだやだやだ!!』
慌てて抵抗するも、ビクともせずに諦めた。
そして貴大の空いた片手が僕の脇腹に近寄る。
擽られるのにひどく弱い僕は身の危険を感じた。
空葉『やめ、言うからァっ!』
貴大『よし。』
満足気な顔して座り直す貴大を睨み付けて体制を整えた。
空葉『先生が来て帰った後、孝輔さんから連絡来て…』
貴大『うんうん。』
空葉『家の前にいるって言うから急いで帰ったら、孝輔さんの家に連行されて…色々あって恋人になった。』
所々省きながら話すと突っ込まれて。
貴大『色々って何?!なんで連行されたんだ?』
空葉『うっ……そこ必要?』
恥ずかしいから言いたくないんだけど…
貴大『必要。』
空葉『…先に謝る、ごめん。』
急な謝罪な首を傾げる貴大。
空葉『たっちゃんが公園で孝輔さんに慰められてた時、一人じゃないことに安心したんだけど心のどこかで抱き締められてた事に嫉妬しちゃって…まぁ頼られてた孝輔さんにも嫉妬したけど。』
貴大『ぁっ、…俺の方こそごめん…気が回らなかった。』
空葉『ううん、たっちゃんのこと大好きだから大丈夫。それで後ほど孝輔さんから電話かかってきた時、態度を素っ気無くしちゃって…家に連れてかれて白状させられたわけ。』
すると貴大は嬉しそうな顔をした。
貴大『とうとう俺の空葉にも…という事はさっき組み敷いたところを見られてたら殺されてたのか。』
貴大もあははと笑うが、それは孝輔さんに限った話でもない。
空葉『ちょっと、たっちゃんにも先生という恋人が出来たんだからね?見られてたら大変だよ。』
貴大『まぁ…でも今更距離感直せと言われても無理だよな。』
空葉『本人達の前では気をつければいいんじゃない?』
貴大は僕の提案に頷いた。
貴大『そうしよ、そろそろ学校行くか。』
空葉『そうだね。』
それから父さんに見送られながら家を後にした。
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