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稜『ねぇ空葉。』
優しく声をかけると、抱き締めていた空葉が顔を上げる。
空葉『ん、なに?』
仲直り直後の空葉は年相応で…息子は果てしなく可愛い。
稜『孝輔君と話し合ったんだけど、この件が落ち着くまで空葉には孝輔君の家で生活してもらうね。それで学校への送迎も頼もうと思う。』
空葉『へ…?でも、お仕事は?』
稜『最近優秀な新人が居るから、良い機会だし仕事を割り当てようと思っててね。大丈夫だよ。』
安心するかと思えば、浮かない顔をしている空葉。
…嫌なのか?喜ぶと思ったんだけれど。
孝輔『…嫌、か?』
そんな空葉の様子に不安を感じた孝輔君はポツリと聞いた。
空葉『違くて!迷惑かけるのは申し訳ないけど、孝輔さんと一緒に居れるのは嬉しいよ。』
貴大『じゃあどうしたんだ?』
空葉『…いや、僕が孝輔さんの家で生活している間はお父さん家に一人なのかなって。』
んん"ん"!!!!!!!
あまりの我が子の可愛さに悶えそうになる。
稜『可愛い…じゃなくて。
まぁ、確かに一人の時もあるけど美晴さんの所にもいったりするから大丈夫だよ。』
それを聞いて安心したようにふわりと笑う空葉。
空葉『良かった…』
稜『んー、でも寂しくなるからたまには会いに行ってもいい?』
首を傾げて聞くと、パアッと嬉しそうな顔で返事をしてくれた。
空葉『当たり前だよ。』
孝輔『まあ、なるべく早く解決するけどな。』
家族愛により、家の中は暖かい雰囲気で包まれていた。
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