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プロローグ①
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『…お疲れ様榊君。もうあがっていいよ。』
「あ、はい!お先に失礼します!」
バイト先の先輩に言われ、俺はそそくさと店の裏側へと入っていく。
「はぁー…………」
休憩室に誰もいないことを確認し、深い深い溜息をついた。
今日は給料日の祝日なだけあって尋常ではないくらい忙しかった。前髪が汗でべっとりと肌に張り付いているのが不快だ。帰ったら速攻シャワーだ。
俺……もとい榊 碧はロッカーに制服を無造作にほおり投げ、バイト先を後にした。
榊 碧、男。22歳。平凡な大学生。
───22歳。大学4年生。
そう、今年で最後なんだ。学生生活。
…ぶっちゃけ俺はこの歳にもなって進路が全く決まっいない。就きたいと思う職も見つからない問題児なのだ。教師達には毎日のように急かされ、友人達にもすごく迷惑を掛けてる超超問題児。
…フリーターのままバイトを掛け持ちしていくっていう手もあるんだけど、今まで一生懸命お金を掻き集めて大学に行かせてくれてた母ちゃんに申し訳ない。
「……どうしたもんかねぇ…」
誰にも聞こえないように呟いた言葉は夜の闇に消えた。
**********************
「あ゛ー………つっっかれた」
背負ってたリュックをその辺に投げて俺はベッドに身を投げた。
寝転がりながらスマホを起動するとLI●Eからメッセージが数件きている。
内容はどれも友人からで、俺の進路を心配して求人サイトのURLやアプリを共有してくれていた。
…自分達も就活で忙しいのに俺なんかのためにご苦労なことだ。今はとても返信する気になれないので、L●NEをそっと閉じ、枕元に置いた。
そんなことより大事なことがある。
俺は立ち上がると、ベッドの下に隠してあるDVDを手に取る。
………AV。ただのAVじゃない。ゲイのAVだ。
言っておくが、俺はホモではない。どちらかというとノンケだ。彼女もいたしセックスもした。
なんでそんな俺がゲイのAVを持っているかというと、このパッケージに写ってる女役のおっさんが好きになってしまったから。
下品なタイトルの横に恥ずかしがりながらあられもない格好をしている目が死んでるおっさん。
ディスクを入れてヘッドホンを装着する。
暫く待つと、下手くそなタイトルコールと謎のOPが流れる。そこには心底嫌そうな顔をしてエロい格好をさせられてるおっさんが映っていた。
今にも泣きそうな顔でゆっくりと股を開いたり、腰をいやらしくくねらせたり、お尻を振っている。正直これだけでも抜けそうだ。
このおっさんと出会ったのはほんの数週間前。
休日の日にエロサイトで動画みてシコっていた時、間違えて変なホモの広告のサイトをクリックしてしまった。うわやっちまった気持ち悪いって思ってブラウザバックをクリックしようとした時、ある動画が目に入った。
そこそこのおっさんが本当に嫌そうで泣きそうな顔でちんこをしゃぶってる動画。でも舐め方はいやらしく、時折こちらをみてくる光のない瞳に股間が熱くなった。
じゅるる、じゅるってわざと音を立ててしゃぶってる姿がエロくて、俺はこのおっさんで抜いた。今までシコってきた中で一番気持ち良かった。
それからというものの、俺はこのおっさんの虜になった。おっさんのことも少し調べた。
名前はイブキっていうこと。フェラが得意だということ。セックスしてる時は顔を隠して声を極限まで出さないということ。顔に精液かけられんのが嫌なこと。子供が好きなこと。
知れば知るほど興奮した。
俺このおっさんとセックスしたらぶっ壊れるんじゃないのか。理性なんか吹っ飛んで本能のままに抱き潰して……得意のフェラとか、いっぱいしてもらったりして。
そんな妄想だけが膨れ上がりついにはおっさんが出てるAVを全種類通販して買ってしまった。母ちゃんが見たらどんな顔すんだろうな。
でも俺、このおっさんにしか劣情抱いてない。…いやそれ逆に問題か。
『んっ……あ……やだ………』
控えめな喘ぎ声が聞こえる。おっさん…いやイブキさんが複数人の男達に組み敷かれて無理矢理股を開かされている。一生懸命抵抗してくねる腰がいやらしい。
『い、いや……です………本当に…あっ、あん……やぁ………』
男達の手によってどんどんエロくなっていくイブキさん。…この人どのシリーズにも処女みたいな反応してるんだよなぁ。色白で不健康そうな肌が真っ赤になってたり、一部のシリーズでは本気で泣きながらフェラしてたりとか……劣情の他に加虐心を煽られているのか。マジで興奮する。
『あっあっ……ああん……い、いっ……ちゃ……』
両手で顔を覆いながら必死で喘ぐイブキさん。
「俺も…イきそう……イブキさん…」
そんなイブキさんをみて俺のちんこもパンパンだった。次第に動かしてる手がはやくなる。
『あっああ゛……い、いく……いくいぐ……』
「はぁ……イブキさん…イブキ……さん……!」
『あっああ〜〜……♡あっあ……ああ……♡』
「くっ………!」
派手に精液を撒き散らしながらイったイブキさんと同時に俺も射精した。
イブキさんは口から涎を垂らしながら快楽の余韻に浸っている。男達に煽られながらぴくぴくと動く腹とちんこがえっっろい。…あ、この人よく見たら唇の下と股のとこにホクロある。乳首の色サクランボみたいで綺麗だな…あばら骨がちょっと浮き出てんのもいいな…あー三白眼で目つき悪いのに眉尻下がってんのいい…ていうか顔面良すぎ。めっちゃシコい。
「ふぅ……」
ティッシュでちんこを綺麗に拭いて再びベッドに身投げする。シコりたてで頭がポーっとして身体が熱くて心地良い。今日もイブキさんエロかったな。……何回もみてるけど。
もしも画面の中じゃなくて生で触れたら…ヤバいんだろうなぁ……。
「……空からイブキさん降ってこねぇかな…」
そんな戯れ言を残して俺は瞼を閉じた。
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