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プロローグ
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「怜斗、、起きて」
助けてください誰か、、。
せっかく目覚めのいい朝だ。
こんな朝は
白だしを混ぜた卵焼きに、いりこ出汁で作った味噌汁と、塩麹で味付けした紅鮭を焼いて、ほっかほかの白ご飯を食べたい。
あとたくわんも。
ザ・日本の朝食を食べたい。
それなのに、
誰かさんに腰をがっちりホールドされていて動けない。
久しぶりに、こんな形で朝を迎えたから少しビビる。
ったく、、
どこぞの女と間違えてんじゃねーのぉ??
頼むからどいてほしい、、、
「起きろって、、れいさーん。」
「ん、、、」
少し黒髪が揺れただけで、
このタトゥーだらけの腕は動く気配がない。
俺、なんとか抜け出そうと、
腰反りすぎて痛めそうだよ、れいさん?
暫く尺取り虫のような動きをしていたが、
流石に頭にくる。
「本当に起きろって、、あ”あ”、、まぁじでうぜぇ!!!邪魔なんだけど!!なあ!!」
「、、んっ、、んー、わーった。分かったから。
はい、はい、おはよーさん」
そういってすくっと起き上がる。
そして覚束ない足取りで
洗面台の方はてくてく歩いていく。
やっと解放された、なんだか疲れた。
そんなことを思いながら怜斗の後ろ姿を見る。
なんか、、、なんか、、、すげえ、
でけえなこの男。
その後ろを俺もついていって、
目の前の壁(人)を見つめていると
壁(人)は振り返って、まだ眠そうな顔つきで
歯ブラシをそっと差し出してくれる。
ちゃんと、歯磨き粉つきで。
「ねえ、怜斗身長また伸びた?」
「ひらね、まえははったとき「なんて?!」
「ははっ、、この前測った時は185だったけど、、」
「たけえな!!すげー何食べたらこんなに大きくなるの?」
「さあ?才能じゃね?笑」
「わーそんなさいのーうらやましー」
「棒読みやめろ笑 殺すぞ笑」
「「あはははっ!」」
「うわっ!きったねー!泡飛んで来たっ!!」
今日もまた
俺たちの1日が始まった。
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