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飯食べにいったり
俺の家や怜斗の家を行き来したり
そんな仲になった頃。
怜斗のこれまた立派な家で酒を飲んでいた。
気心知れた仲になる為にはと思って
俺は「自分がゲイだ」と言う事を
結構早めの段階で話しておいた。
怜斗は酒の入ったグラスを傾けながら
へーと興味なさそうに受け入れてくれて
「お前女みてぇだからモテんじゃねーの?
そうゆーのよく知らんけど、プロレスラーみたいなマッチョ系が好きなん?」
こんな話を広げてくれたのは怜斗が初めてだった。
「ゲイの人は、男が好きなんだから、あえて女みたいな人好きになる確率はあんまり高くないんじゃねーかな?まあ、美少年系好きな人もいるし、色んな人がいるけど。
俺は彫刻みたいな美形が好きだよ。筋肉はあるに越した事ないけど」
「へー」
相変わらず棒読みの返事が返って来て、
何を真面目に
こんな四六時中寝てるか寝てないか分からねぇような男に
長たらしく説明してるんだと自分に突っ込みたくなった。
「じゃあさ、」
ソファに背をもたれて横に座っていた怜斗が
突然俺の顔を覗き込んできて
「俺とかお前のタイプじゃねーの?」
妖しく微笑む怜斗に心臓が高鳴った。
酒で頭がおかしくなったのかこいつ!
いやいや、それはどっちだよって話だよ!
久々だ、、この感覚、、
むりだっなんか受け入れられんぞ!!!
少し恥ずかしくなって俯くと
「照れてんの??まじなんだな笑
からかってごめんよ〜口説かねーから安心しろー
その反応から見ると、お前チョロそうだけど、しっかりしろよ〜」
口角を片方あげてそういいながら、タバコをふかしている。
なんかすげぇ言われよう。
本当にからかわれているようでムカついてきて。
昔から俺は、いくら恋人でも男から女みたいな扱いをされるのだけは嫌だった。
パワーバランスとかそんなやつが下に見られているような気がして無性に腹が立っていた。
俺の本気を見せてやろうと、
なんだかよく分からない闘志を燃やし始めた俺は
こちらからもちょっとトラップかけてやろうと
呑気にテレビを見ている怜斗の手から
タバコを抜き取って一息吸った後、
首に手を回し煙を怜斗の顔に吹きかける。
「チョロいと思うなら確かめてみれば?」
そう言って微笑むと
「なんか面白れぇかも」
「チョロいじゃん笑」
その色気に耐えられなくて
捨て台詞を言って
こっちから唇を奪いにいった。
長いキスの後、唇を離すと
「俺、そっちはまだ童貞だから」
と言う怜斗に
「、、じゃあ、筆下ろし?笑」
「ふっよろしくお願いしまーす、紫之さん?」
「、ふっ、ふふ、あはは、ねぇ、ムードは〜?笑」
「はいはい大人しくしてね〜」
そういいながら俺を抱えて
寝室まで連れて言ってくれた
タトゥーだらけの腕が
あの日から愛おしくて仕方ない。
皆さんが察しの通り
俺、多分チョロい。うん。
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