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「おい、、おーい、紫之さーん?
飯冷めますよ〜?」
「、、ん?ああ、ごめんごめん。昔のこと考えてた。」
気づいたらじーっと怜斗顔を見ていたようだ。
少し慌てて箸に手を伸ばす。
「昔のこと?」
卵焼きを掴みながら怜斗が言う。
もう完全に目が覚めたようだ。
寝癖も治っている。
「うん、出会ってからのこと。
なんか色々あったなって。
9年てなげぇな〜」
春のそよ風と共にとる朝食はいいものだ。
特に好きな人も目の前にいるとなれば。
本当に幸せだな。
「そうだな。紫之も変わったよな〜
あのヤンキー小僧がこんなに家庭的になるとかな笑」
「やなの?」
「いや、全然。
うまい飯作れていいじゃん。」
俺を見て、爽やかに笑う。
なんだ、このハートフルな時間は。
本当に幸せだな。
いや、まじで、本当に、しあ「何その顔、緩みすぎてちょっとブスになってんぞ〜笑」
「はっ!?ブス?どこがだよ!
てか、普通恋人にブスなんか言うかよ!?」
「冗談じゃん笑
だから、『ちょっと』っていったろ?
大体気心知れた仲なんだから、そのくらいで傷つくなっての笑」
席をたった怜斗が、ごちそうさんと言いながら、手のひらをポンと俺の頭に置いて流しに持っていく。
「ちょっとでも嫌。」
「ふっ。」
鼻で笑いやがったなあいつ。
ショックを隠しきれない顔であの壁男を睨んで
一生呪われろと念を送る。
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