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な、なんで……なんでバレたんだ……。
俺は、そんなヘマしてないはずだ……。
いつ……いつだ……。どこで、一体どこから?
「レイン?」
ビクッと肩を大袈裟に跳ね上がらせる。そっとその声の主に顔を向けると、心がホッとする。
「どうしました?食事が口に合いませんか?どうも先程から手が進んでいないようですけど……。」
母様が心配して声をかけてくれる。が、俺は本当のことを言うことなんて出来なかった。
「……あ、いえ……大丈夫です……。」
「そう。ならいいのだけれど。」
そう言って母様は笑って、食事を再開する。俺は震える手をなんとか動かしながら口に運ぶ。
しかし、少量でも恐怖で食物が喉を通らなくて、結局水で流し込んだ。
俺の、せいで……ショウマが……っ
そう思ったら食事なんて手につかなくなるに決まっていて、俺は手を動かすも口に運ぶことはしないで、ずっとその事だけを考えていた。
「……っ」
ショウマ……。
その様子を兄様と姉様が心配そうに、叔母様は不敵な笑みを浮かべて見ていた。
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