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グイグイと腕を引っ張られ、どこへ連れてかれるのだろうと思っていたら、そこは屋敷を囲む広い庭だった。
庭……?
腕を引っ張られながら庭を眺めていると、急に腕を強く引っ張られ、近くにあった木の幹に背をぶつけてしまう。
いっ……
痛みに顔を歪めていると、ヴァルド様は俺をいたわることなく、顔を持ち上げ自分の方へ向かせる。
「俺に、嘘をつけると思うな。」
そう言うと、ヴァルド様はだんだんと顔を近づけくる。
え……
「……はぁ、なんのつもりだ。」
ため息をつかれる。
何故か。
それは、俺がヴァルド様の口を両手で覆っていたからだろう。
「す、すみません…っ」
パッとヴァルド様の口を覆っていた手を退かす。
だがーー
「え……?」
思わず声が漏れた。
なぜなら、ヴァルド様から退かしたはずの腕を、ヴァルド様が掴んでいたのだから。
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