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ビリビリと身体が痺れた。
っ、い、やだ……!!
勝手に腕が動き、ショウマの首に伸びる。
「レイン!?」
いや、いやなのにっ……!!
ショウマは驚いている。そして、その首に俺の手が触れた。
「あぐっ……な、で……ぁ」
ああ……俺は、なんて、こと……!!
柔らかい首を締める感覚が嫌でも分かってしまって、俺の目からは何度目かの涙が流れる。
なんで……なんで俺はっ……ショウマを……!どうして、抗えない……?
「ぐ、は……っ」
「ひっ……く、ふ……」
俺は泣くことしか出来なかった。謝ることさえ出来なかった。謝ろうとすると、喉で引っかかったように言葉が出てこない。
苦しそうに顔を歪め、俺の手を掴むショウマ。そんなショウマに、俺はぼろぼろと涙を溢れさす。叔父様はそれを見て笑う。
「レイン、お前の想い人はお前自身の手で葬られる。クク、これ以上にそいつを死なせる最高の方法はないだろう?」
ああ……ああ……っ…
ミシミシと俺の指がショウマの首にくい込んでいく。
いや……いや、そんなっ……おれ……
「う、かはっ……ぁ」
ご、め……なさっ……
俺の意思と関係なく、身体は動く。
「いいぞ、もっと締めろレイン。」
グッともっと力が加えられる。自分で自分のしていることを認めたくなくて、目を瞑りたくて堪らないのに、それは許されなかった。
「か……はっ……」
「う、く……ひっく……ふぅ…」
俺の手を掴む力が弱まっていく。
そ、な……いや……っ…
だらり、と……手が落ちる。
それを見た瞬間、俺の中で何かが切れた。
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