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スっと俺の身体を縛るものが無くなり、力の抜けた俺の手は、ショウマの首を離す。そして、ショウマはその場に倒れた。
それを見た瞬間、心の中でずっと叫んでいた言葉を、気づけば声に出していた。
「ああああ、ショウマあああ……!!」
胸が張り裂けるように痛い。顔を両手で覆って、その現実から目を逸らそうとする。でも、そんなことは叶わなくて、俺はひたすら涙を流して謝ることしか出来なかった。
「ショウマ、ああ……ごめっ……ごめん、なさいぃっ!!」
そんな俺を見て、今まで黙って見ていた叔父様が口を開く。
「皆の者。今すぐレインを殺せ。」
その途端、歩いてこっちに来ていた貴族達や見張り達は、階段を駆け上がり、駆け下りてきた。
「っ……」
もう……誰も、ショウマに近づけさせたくない……!!
「来るな!!」
その途端、叔父様に操られていたはずの貴族達と見張り達は、立ち止まった。いや、動かなくなった。
そう。
それはまるで………
俺に命令されたように。
「何故だ……何故、今更……能力が……覚醒した!?」
叔父様が、動揺した声色でそう叫んだ。
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