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――苦しい。
本来そういう用途に使うべきでない場所が、ギチギチと内壁を圧迫しながら相手のモノを受け入れていく。
声にならない悲鳴があがる。
額から汗が滑り落ち、目の前がチカチカとする。
酷く苦しいはずなのに、それでも七海を拒むことなんて出来なかった。
出来るはずがない。
こんなにも俺を求めてくれていて、食い入るように真っ直ぐに見下ろす視線を拒むことなんて出来ない。
「――っはぁ…みーちゃん分かりますか?ほら、全部入りました」
「あ…ッ、あぅ…く、苦し――」
「すげー熱い。みーちゃんのナカいっぱいに広がってます」
七海はそう言って荒々しく息を吐き出す。
言葉に反して余裕なく眉を寄せた表情に、匂い立つような色気を感じてしまう。
ゾクゾクと背筋が震えた。
「……っ、俺のが食われそうです」
どうやら苦しいのはお互い様らしい。
だが先程まで余計な物を使いながらもしっかりと解されていたそこは、あっという間に快感を生んでいく。
身体が焼けそうな快感に、堪らず七海に手を伸ばした。
手を伸ばせばちゃんと応えてくれる。
俺の身体を強く抱きしめ、繋がりがより深くなる。
相手の息遣いを近くで感じて、心臓が潰れそうになる。
不意に七海はふ、と笑った。
「あ…んっ、な、何を笑ってる…っ」
こっちは余裕なく必死だというのに、七海はどこか苦しそうに息を荒げながらも俺を見下ろして表情を綻ばせる。
眩しそうにその瞳が細められ、熱い手のひらが頬を撫でた。
「…いえ、幸せです。今日は合意ですよね」
「そ、それは――」
口をパクパクと開閉させながら視線を彷徨わせると、七海は俺にキスを落とした。
優しく押し当ててから、食むように深い口付けに変わる。
頭の芯が蕩けていくような気持ちよさに目元を緩ませたが、ガツリと下から腰を押し上げられ目の前に火花が飛ぶ。
「――あ、あっ…ひっ」
数度抜き差しをしたあと、すぐに容赦なくガツガツと責められる。
この半年ですっかり七海に快感を教え込まれた身体は、いとも簡単に昂ぶっていく。
抗えない快楽に理性が溶けていく。
「…はぁ、気持ちいいですか?」
「…んっ、あっ、気持ちい…、あっ、あぅ」
「あ、もうトんじゃいましたね。腰揺れてて可愛いです」
「んーっ、七海、七海…っ」
堪らない。
頭が真っ白になって必死に快感を追い求める。
求めれば求めるだけ七海はくれる。
不意に再びブーッと無機質な音が鳴ったかと思うと、昂ぶりきった自身に先程の如何わしい機械を押し当てられた。
捨てたんじゃなかったのか。
だが鈴口に無理やり押し付けられて、強い刺激にビクビクと背筋が弓なりにしなる。
凄まじい快感が昇り詰めて、何を言うでもなく精を吐き出してしまった。
「あっ、みーちゃん。イク時はちゃんと言って下さいよ。せっかくさっき我慢させたのに。…悪い子ですね」
言いながら挑発的に細められた視線に再び身体が疼いていく。
俺の身体はどうやら本気でコイツにおかしくされてしまったらしい。
ぐったりと数学準備室の椅子に座る。
またしても学校でしてしまった。
しかも今日は完全に俺も悪い気がしてならない。
もうコイツに犯されたとか言い訳出来ない。
後処理を終えて、落ちた眼鏡を七海が拾いあげる。
文化祭後は片付けを終えたら自由下校となっているが、実習棟の一番奥にあるこの部屋。
音もしないしどうなっているのかは分からない。
それにしばらくは腰の鈍痛で動けそうにない。
「ふ、安定のヘロ眼鏡さんですね」
「誰のせいだと…」
言いかけた言葉を飲み込む。
いや、自分のせいか。
「みーちゃん、こっち向いて下さい」
言われて顔をあげると、眼鏡を持った七海が俺の顔を覗き込んでいた。
どうやら掛けてくれるらしく、力も入らないし大人しく目を瞑って待つ。
だが一向に予期した感覚が訪れない。
「…何を見ている」
目を開けると、七海がまじまじと俺の顔を見つめていた。
「みーちゃんてホント美人さんですよね」
「適当なことを言うな。男に美人などと言われても嬉しくない」
「そーっすか?俺みーちゃんの顔大好きですよ」
七海の何気ない言葉にすらドキリと心臓が跳ねる。
俺としてはもう少し生徒指導にふさわしい…そう、七海の部活のキャプテンのようなゴリラ顔に生まれたかった。
ああいう顔であればもっと威厳があったかもしれない。
ただその生徒指導も今季で終わりだ。
生徒指導を辞めたからってこの関係への罪悪感がなくなるわけではないが、少なくとも今よりはマシになるだろう。
そう信じて眼鏡を掛ける七海の手に、そっと自分の手を重ねた。
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