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熱を含んだ視線が俺を見下ろす。
明らかにウズウズとした表情があったが、なんとか抑え込んでくれているらしい。
必死に頭の中で言いたいことを整理してから、恐る恐る七海を見上げる。
「つ、付き合うのは…お前が卒業してからではダメなのか」
「嫌です。俺は今すぐみーちゃんが欲しいです」
真っ直ぐ過ぎる言葉に頭の芯がくらりとする。
それでも俺は教師で、コイツは生徒なんだ。
それだけの関係じゃないのは分かっているが、せめて恋人と呼ぶのは学生を卒業してからにして欲しい。
でないと俺が罪悪感に押しつぶされる。
「あ、あとたった4ヶ月だろう」
「待てません。4ヶ月もみーちゃんとエッチできないとか無理です。大学落ちます」
「…そ、それは困るな」
「じゃあ今すぐ付き合いましょう」
そう言って七海は俺をベッドに押し倒した。
これは話し合いなんだろうか。
キスしようと顔を近づけてきたから、慌ててその身体を突っぱねる。
「だ、だから落ち着け。お前は俺の身体が目的なのかっ」
「身体も心も目的です。じゃあ聞きますけどみーちゃんはどこまでならいいんですか?」
「俺は…」
そう言われて考えてみる。
俺の頭が混乱せずに、七海と二人で楽しめる俺のペースとはなんだ。
「い、一緒に食事をするとか…」
「手を繋いで電話して食事するって一日のデートコースですか。もうちょっと譲って下さい」
ばっさりと切られた。
そう言われて再び考える。
だが焦れたように七海が俺の髪の毛に口付けてきた。
「…っこ、こら」
「ん、まだ怒る余裕があるってことはこれは大丈夫ですね」
「…えっ?」
そう言って七海は一度身体を起こすと、今度は俺の手を取る。
そのままそっと手の甲に口付けた。
柔らかい唇の感触にピクリと身体が反応してしまう。
「…これは平気でした?」
熱っぽい視線を向けられて心臓がバクバクしてしまう。
だが手にキスされたくらいでこんな腰抜けになっていては、きっとまた七海に鼻で笑われてしまう。
「も、問題ない」
フイと視線を逸らしながら言ったら、その隙に指の隙間をペロリと舐められた。
「――っ」
ゾワリと全身の毛が逆立つ感覚。
そんな箇所を舐められたことはなく、反射的に身体を強張らせると七海はどこか悪戯に笑った。
「ここはどうですか?」
ちゅ、と耳に口付けられる。
七海の息が耳に当たり、ぶわっと顔が熱くなる。
思わず固まったままでいるとパクリと耳朶を食まれた。
頭の先まで甘く痺れるような感覚が押し寄せて、堪らず目の前の身体を押し返す。
「あ…七海。もうダメだ」
「えっ、もうですか?」
「…無理だ。頭が回ってきた」
ドキドキして息が上がっていく。
こんなに近い位置で触れられたらさすがに心臓が持たない。
「…大丈夫。もう少し頑張れます。俺も我慢してるんでみーちゃんも我慢してください」
「だ、ダメだって――」
言いながら七海は俺の首筋に口付ける。
ちゅ、ちゅと音を立てて吸い付かれ、脳が熱に浮かされていく。
ゾクゾクと甘い疼きが身体に上がってきて、熱く息を吐き出した。
「あ…っ、む、無理だ」
「…俺は譲ってももう少し触りたいんです。あとちょっと頑張りましょうね」
そう言った七海の声も熱く上擦っていて、つられるように身体が反応してしまう。
気付けば七海の手が俺のネクタイを解き、シュルリと首から引き抜かれる。
ワイシャツのボタンを外され、今度は鎖骨に口付けられた。
「ん…っ」
鼻に掛かったような声が漏れる。
あと少し、あと少し頑張ればとギュッと目を閉じる。
だが七海の唇はそのまま鎖骨を滑り落ち、はだけたシャツの隙間へと吸い付く。
「――あっ」
敏感な箇所に唇が当たり、ビクリと反応してしまう。
一度優しくキスを落とすと、すぐに熱い舌が胸の突起を舐め取った。
「…っあ、ん、七海…っ」
「大丈夫です。ここまでしかしませんから。お互い合わせる約束でしょう。頑張りましょうね」
いつの間にそんな約束になったんだ。
だが凝ったそこを執拗に舌先で舐められ、ビリビリと頭の先まで快感が突き抜ける。
必死に耐えていたが、不意に伸びてきた指先が反対側の突起を摘まむ。
指の腹で押しつぶされ、爪先でカリカリと引っかかれるとどうしようもなく下半身に熱が溜まっていく。
「あ…あっ、んん…ッ」
両方の乳首を同時に責められ、全身にむず痒い快感が込み上げる。
甘い声が抑えきれず、止めさせようと七海の頭に手を伸ばす。
「…っはぁ、すげーエロい顔してます。付き合いたくないっていうくせに男を挑発していけない子ですね」
「あっ、そ、そんなことしてな…」
「大丈夫。みーちゃんに合わせてやり過ぎないようにしますね」
そう言って七海は俺の身体ごと上体を起こす。
抱き起こした俺の身体を反転させ、後ろから抱き込むような形にする。
「――な、何を…」
「ん、これ以上しないって言ったでしょう。お互い譲り合いましょうね」
そう言ってニコッと笑顔を見せてくれたが、この笑顔は嫌な予感がする方だ。
いつの間にか七海の笑顔の見分けが出来るようになっている気がするが、悠長に考えている暇もなく再び両方の乳首を指先が捉える。
キュッと強く掴まれて、堪らず背筋が仰け反った。
「あ…っ、七海…嫌だ…っ」
ひたすらに乳首を責められ、身体に行き場のない熱が溜まっていく。
七海に後ろから抱き込まれてされるがままに身体を震わせていたが、ふと自分のズボンを押し上げているものが目に入る。
体勢的にお互いに見える位置のそれに、慌てて膝を擦り合わせた。
「どうしました?」
「ん…っ、ん…。そ、そこばっか…っ」
親指と人差し指で捏ねるように挟まれて、突き抜ける快感にぎゅっと唇を噛みしめる。
意識がまどろんで身体が快感を求め始めてしまう。
「みーちゃんの言葉がないとこれ以上は出来ないです。おねだりできますか?」
「…んっ、やぁ…出来な…っ」
「じゃあこのまま我慢してくださいね」
腰にゴリゴリと硬いものを押し付けながら、再び七海が俺を翻弄させる。
縋るように見上げた七海の表情はもう酷く熱を帯びていて、既にお互いにちゃんとした話し合いも相談も出来る状態ではなかった。
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