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入学式1
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やばい!やばい!やばい!やばい!やばい!
遅刻する!!!!!
【8:20】
時計が表示する時間を横目にダッシュで部屋から飛び出した。
「晴翔〜!今日から寮生活で、家で過ごすの最後なんだから!お父さんに手合わせて行きなさい!」
「わかってるって!!!」
ネクタイを締めながら食パンを口の中に放り込み、お線香をあげた。
僕のお父さんは、僕が小さい頃に亡くなった。事故だったらしい。
お母さんに詳しく話を聞こうとしても、濁されてしまい、ちゃんとした話を聞いたことがない。
「入学式終わったら、寮の部屋に荷物届いてるか確認してね。届いてなかったらすぐ電話ちょうだい!あと、忘れ物あったらまた送るから、連絡してよ〜!
それと、たまには連絡してよね。」
この家で暮らして15年。
この家を出るのは寂しいけど、新しい学校生活を送るのに期待が高まる。
「行ってきます!!!」
僕は勢いよく飛び出し、春の香りを感じながら
私立『聖華学園』
へと向かった。
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