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Ice-bound 9
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「はぁ……んっ……っっ…はぁっ」
どうしよう。
身体……が……
腰が抜けてしまって立てない。
動けない
「約束。ちゃ〜んと守ってもらうからね。」
┈┈┈┈┈┈┈ ❁ ❁ ❁ ┈┈┈┈┈┈┈┈
「もぉ…っいぃってぇ……」
「だ〜め。僕がいいって言うまでって言ったでしょ〜」
あれから、私はワインやら、シャンパンやら、ありとあらゆるお酒を滝のように飲まされ、酔わないとあれだけ自負していたのにも関わらず、ベロッベロになってしまった。
最初の頃はずっとほろ酔い程度だったのだけど、流石に2、3時間もハイスピードで飲まされると……
「ほんと…こえいじょ…は、むぃ…あく…むぃ。」
お酒であたまも回らず、呂律を回らず、使い物にならない私はずっと「無理」ということにしかアタマが回らなかった。
「ん〜仕方ないなぁ〜もう結構飲んだしね。じゃあこれで最後の一杯にしよ〜よ。ね?」
最後なら。と思い、私はこくっ。と頷いた。
最後にヒロトが頼んだのは、真っ赤な色のカクテル。サクランボが浸っていて、お洒落な感じの奴だ。
私はぐったりして、机に突っ伏したまま、最後のカクテルができるのを待っていた。
「紗夜?寝ちゃった?」
「ん〜……やっぱ、むぃ。のめらい……」
これ以上飲んだら吐きそう……
「ん〜でも約束は約束だよ?飲まないと。」
「ん…………かして。のぅから。」
これで終わる。
と我慢して力を振り絞り、カクテルをぐぃっと飲み干した。
「んっ……ん…」
頭がフラフラで口が動かせなかった私は、虚ろな目でヒロトに目線だけ向けた。
「ふふっ。よく頑張ったね。えらいえらい。じゃ、もう帰ろっか。」
私はこくん。と頷き、立とうとした。
「うぇぁ……?」フラッ
突然視界が傾き、そして大きななにかに腰を捕まれ、そこで何故か静止した。
「な〜に無理に立とうとしてるの?あんだけ飲んだんだから、無理だよ。僕が連れてくから。」
私はまたもや、こくん。と頷いた。
ヒロトがどんな顔をしているかも知らずに。
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