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時計の歯車
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キッチンでしばらく蹲り泣いていたが、いつまでもこうしている訳にもいかない。
東條は寝室に行ってしまって、戻ってこない。
鼻をグズグズいわせながらも、洗剤でヌメっている手を水で流し、ついでに顔も洗った。
謝りに行ったほうがいいのだろうか。
だが、悪い事をした覚えはない。
折角会えたというのに、どうしてこんな雰囲気にならなければいけないのだ。
ケンカなのかよく分からない状況に戸惑いながら圭はぁ、と溜め息を吐くとソファに腰を下ろし、天井を見上げた。
そう言えば東條は、カクテル言葉を調べろとか何とか言っていたよな。
ふと、思い出し携帯を取り出すと
" ロブ・ロイ カクテル言葉 "
そう検索にかけ、画面をスクロールしていくと圭は驚嘆した。
あぁ、なるほど。
これで全て繋がった。
東條があれ程までに怒るのも無理はないだろう。
[誕生カクテル]
ロブ・ロイ (ROB ROY)
[基本情報]
ベース : ウィスキー(Whisky)
作成方法 : ステア(Stir)
テイスト : 辛口
アルコール度数 : 32度
TPO : All Time
季節 : All Time
分類 : Short
グラス : カクテル・グラス
[レシピ]
スコッチ・ウィスキー : 45ml
スイート・ベルモット : 15ml
アンゴスチュラ・ビター : 1dash
マラスキーノ・チェリー : 1個
[備考]
カクテルの創作者は、ロンドンの高級ホテル「ザ・サヴォイ」のバーテンダー「ハリー・タラウドッグ」によるもの。別名、スコッチ・マンハッタン。なお、ロブ・ロイ(赤毛のロバート)とは、実在したスコットランドの義賊ロバート・ロイ・マグレガーのあだ名のことで、映画にもなっている。
[カクテル言葉]
"あなたの心を奪いたい"
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