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です /kyrt
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遅くなりましたが、
レトルト、キヨ、牛沢→実況者友達
この3人とフジは面識ありません。
では本編どうぞー↓↓
_______________________
ーside kyー
夏祭りが終わった次の日、
またレトさんに告白できなかったなっていう罪悪感が残ったまま朝を迎えてしまった。
起きて、スマホを見たら電話が50件以上というあり得ない量の通知がきていた
てか50件以上もきてるのに何で俺起きなかったのww
その通知の電話の相手はうっしーだった
うっしー?電話なんて珍しい……
とりあえず礼儀(?)としてかけなおすことにした
プルルルル…
1コール目。
「キヨか!?」
うおっ、出るの早いな!?
「お、おう うっしー、どしたの?」
「レトルトが死んだ。」
「………は?」
何言ってんの?
「いや、ごめん、唐突だったな。
これから会えるか?」
「あ、おう…」
ツーツー…
電話が切れたあとも、俺はその場から動けずにいた
レトさんが、死んだ?
いや、絶対に何かあるはずだ、
レトさんが死ぬなんてあり得ない、そんなはずない
信じられない、信じたくない。
まだ、だって、まだ、レトさんに気持ちを伝えてないのに
でも、もしかしたらあの夢は、
レトさんが遠くに行ってしまう夢は、もしかしたら
予知夢だったんじゃないか?
罪悪感と、後悔と、信じたくないという思いと、もういろんな感情がぐちゃぐちゃに混ざりあって
とりあえずうっしーの家に行くことにした。
何も考えず、ただ放心して歩いていると、いつのまにかうっしーの家に着いていた
インターホンを1つ鳴らす、
ガチャ
「キヨ………とりあえず入れ。」
「あ、うん、お邪魔します」
「すまん、あまりにも唐突だったよな。」
「おう、……ごめんまだ受け入れきれてないんだよね。」
「まぁ、そうだよな。
好きな奴が急に死んだなんて、信じられないよな。」
「そうs………え?」
「え?」
「なんで知ってるの?」
「隠してるつもりだったの?」
えええええええまじかよおおおおおお
俺の気持ちそんなばればれだったか?
「まぁ、とりあえずレトルトのことについて言うな。」
それは、とても信じられない現実だった。
レトさんが家についてから、原因不明の死を迎えたそうだ。
眠るように、
堕ちるように、
死んだ。
まるで、それが、運命のように。
「レトさんは本当に死んでたの、?」
「……あぁ、本当だ。」
なんでなんだろうな。
痛すぎる現実を突きつけられても、
そんな気がしてたんだ、なんて変な感覚に陥るのは。
まるで、この未来が分かってたみたいな感覚なのは。
感覚はしても、その現実は受け入れようにも受け入れがたく、
ただ俺は、1人になりたかった。
だから家に帰ってふて寝でもしてやろう、と
「…ただいま…」
あ、無意識に言ったけど『おかえり』って言ってくれる人居ないんだった。
じわり、と目尻が熱くなる
「おかえり、キヨ」
!?
「は!?」
その声の主は見たこともない、サングラスとマスクをつけた男だった。
「だ…っ…誰です…か……」
やばい。やばいやばいやばいやばい。
こっ、殺される…!?
「別に殺さねーしw」
!?え、なにこいつ俺の心読んだの!?
「うん、てかこいつ呼びやめろ、俺の名前フジだから!!」
「フ、ジ?」
なんだ?なんか聞いたことあるような名前だ……
少なくとも、初めて聞いた名前ではないような………
いや、でもこい…フジとは明らかに初対面だ。
「あぁ、そうだね。まずは自己紹介からしようか。
俺の名前はフジ。
君の、キヨの、前の存在。」
「前の存在…?」
「あぁ、あと俺は君にしか見えないから。」
「どういうこと!?」
いろいろやばい。
いろいろ怖い。
てか何しに来たのこの人……
「えー…そんな言い方してもいいのかなー?
せっかく君の“大事な存在”の蘇らせる方法を教えに来たのにー」
「え!?
それって、レトさんを、って事か!?」
「そ。まぁ正確には運命を変える、って事かなぁ。」
「じゃあつまりレトさんを生き返らせれる、ってことなのか!?」
「んーまぁそうだね。」
「教えてくれフジ!!
レトさんを、助けたいんだ!!!!」
自分でも驚くくらいの大きな声が出た。
それはフジも同じだったのか、目を見開いて、少し笑って言った
「まぁまぁ、落ち着きな?
まずは、“大事な存在”の運命について話そうか。
君の前の存在が俺、みたいに
そのレトさん?にも前の存在がいるんだ。
その前の存在は代々恨まれ続けてきてね……
まぁ詳しいことは長いから言わないけど、レトさんも“死ぬ未来”を持ってる。
それはもう、変えられない未来でね。
それはもう、“運命”だからさ。」
「え、それじゃあ変えられないんじゃねぇの…?」
不安な俺の声に、フジは優しく笑って、そして、
少し羨ましそうな表情をして言った。
「それをねじ伏せてでも変えられる“力”が君にはあるんだよ。」
「力…?」
「そう、力。
俺はその力を引き出しにやって来た。
まぁけど、その力を使うことなんて簡単だよ。」
「どう、やるんだ?」
「…思うだけだよ。」
「…思う、?」
「君が、レトさんを助けたい、って
運命を変えたい、って思えばいいだけ。」
「なる、ほど」
「あぁ、あとちなみに運命を変えるってことは、レトさんが死ぬ未来を変えるってことだからね。」
「え、それって…レトさんが死ぬっていう未来をねじ伏せるっつー意味?」
「だからそう言ったじゃん☆
…安心して行っておいで。
誰かを愛することは、
誰かを助けようとすることは、大事なことだよ。」
「そうだな、ありがとうフジ。
…だけど、1つだけいいか?
どうしてお前は俺の前の存在って理由だけで、ここまでしてくれるんだ?」
「…それは…
俺にとっても、レトさんは大事な人だから、……かな。」
「…え……」
そしてフジは誤魔化すように、だけど笑って言った
「さ、聞くよ?
…レトさんを、助けたい?」
「あぁ。」
「過去を、変える?」
「…あぁ!!」
「じゃあ、行ってらっしゃい。」
意識が遠のくなか、優しい声で、そうフジは言った気がする。
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