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どうする。どうする、どうする。
このまま何事も無かったかのように外に出るか?
そんでいつもの蔑み顔をお見舞いしてやって、嫌味の一つや二つ言ってシレッと出て行くんだ。
そうだ、それがいい。
意を決して、ドアの鍵を開けた。
「⋯男の精液なんて匂いに差ほど変わりはないでしょう?どうせ先輩のですよ。俺で妙な妄想しないでくれます?」
ハッと笑って先輩を見る。
自分的にはシレッと出て来れたつもりなのに、桃神先輩はニヤニヤとした笑みを崩さなかった。
それを不気味に思いつつも、通り過ぎようとしたのに。
ガンッ!
「っ、いたっ⋯!」
俺は洗面台の前で後ろ手に腕を片手で押さえ込まれ、先輩のもう片方の手は鏡に向かって俺の顔を向けさせた。
「こんなに発情した猫ちゃんみたいな顔してるのに、何もしてないって言い張るの?それとも、自分ではすました顔してるって思ってた?おバカだねぇ。」
「〜ックソ!」
変態王子の言う通り、悔しいけど鏡に写った自分の顔は発情したそれそのものだった。
「トロトロな顔しちゃって。えっちなピンクの頰にうるうるの瞳。少しはだけた制服。⋯⋯本当にこのままトイレから出ようとしてたの?こんなの襲って下さいって言ってるようなものだよ」
「そんな事ないっ!」
「ふぅん?自覚ないんだ。じゃあ今度からは自衛できるように、俺がたーっぷりお仕置きして教えてあげるね」
「なっ!は、離せよっ!!」
グイグイと俺を引っ張る桃神先輩の足は、確かにあの秘密基地へと向かっていた。
大嫌いなこの人に理由もなく抱かれるなんて嫌だし、拒まないといけないのに。
身体が勝手に期待して、後ろの窄まりがキュンと疼いた。
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