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「ほぉら〜、行くよ!桃神!」
こんな喧嘩別れみたいに、一日を終わらせたくないのに。
それでもこれは俺が蒔いた種だから、ケジメはつけなきゃだし。
ここで女の子にバシッと言わなくちゃって口を開こうとしたら、横から声が飛んで来た。
「邪魔です、ビッチ」
「⋯⋯⋯⋯」
「あ、多月。そろそろ終わるからもう少し待ってて」
「はいよー」
横から暴言を飛ばしたのは、桜音とこの頃仲の良い梅城だった。
梅城からの思いもよらない暴言に、俺もさきちゃんも呆然。だけど梅城に脇腹を肘で突かれて、俺は我にかえった。
「さきちゃん、俺の勝手で期待させたけど、もうそういう事しないって決めたからごめんね?悪いけど、他の子にもそう伝えてくれると助かる」
「は、はぁ?!それじゃあアタシだけステータスが⋯」
「桃神先輩はモノじゃないんで。勝手に私物化しないで下さい」
まだ文句を言おうとした女の子にとどめを刺したのは、またしても梅城だった。梅城強い。
さきちゃんは顔を真っ赤にして出て行った。
「やばい⋯多月カッコいい。惚れる⋯⋯」
「今更俺の魅力に気付いたの?」
「背は小さいのにな」
「黙れ」
あれ?
これって俺、いいとこなしだよね?
絶対桜音からの信用ガタ落ちだよね?
ヤバイ、と内心焦る自分がいた。
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