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「ンッ、んんっ──っはぁ⋯!」
ぬるぬると舌を絡み合わせ、強く吸ってやっただけで桜音の身体はガクンと力が抜けて床にへたり込んだ。
それを腕をとって支えてやる。
「学校で⋯いきなり、こんな⋯⋯っ」
「うんうん、ごめんね?」
目をうるうるさせて睨みつけてくる桜音に軽く謝れば、『思ってないだろ』と言いたげに更に睨まれた。
まぁ、確かに思ってはない。
「ほら、今日はもう帰ろう?学校で眠っちゃうくらい疲れてるなら帰らないと」
「⋯⋯性格悪いですね、アンタ」
あえて『学校で』を強調すれば、苦虫を噛み潰したような顔で桜音が言った。
そんな顔もかーわいい♡
そう言いながらも立ち上がろうとする桜音に、目線を合わせるようにしゃがむ。
「?⋯どうしたんですか?」
顔をコテン、と傾げる仕草も可愛いよ。
おっと、そうじゃなくて⋯⋯。
「ね、桜音。本当に無理はしないで。俺、桜音が倒れちゃったら嫌だよ?」
桜音の手をぎゅっと包み込んで、自分の頬に当てて懇願する。
「お願い、約束して。絶対無茶はしないって」
「そん、そんな──」
俺のいきなりのお願いに、桜音は顔を赤くして戸惑ってる。視線も忙しなく動いていた。
もうひと押しかな。
「昴──お願い。⋯ね?」
包み込んだ手に軽くキス。
「──っ!!分かった!分かりましたから!!」
桜音は手を振り払って、立ち上がって胸元をぎゅっと握りしめた。
「そんな顔しないでください⋯っ。心臓に、悪い⋯⋯」
見上げた桜音は真っ赤で、半泣き。
俺の顔が大好きだもんねぇ。
「うん、ごめんね。帰ろっか」
俺も立ち上がってそう言えば、桜音は無言で頷いた。
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