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「終わりましたよ」
「・・・う、わ・・・っ」
すごい
完成した髪型を鏡で見る
さっきまでとはガラッと雰囲気が変わって、明るくなった
髪型ひとつでこうも違うのか
でもこれが整った顔の人だったらの話で、オレだから変に見える
「どうですか?お気に召しませんか?」
「あ、いいえ!すごくいいです!ありがとうございます」
「それは良かった。ではお会計の方を」
「・・・はい」
なんだろう
妙に視線を感じる
店員さんも他のお客さんもみんなオレを見てない?
「・・・・・・」
「どうしました?」
「あ、いや・・・その、なんだか視線を感じて・・・・・・やっぱり、オレみたいな奴には勿体無い髪型だったかな・・・なんて」
「そんなことないですよ。とてもよく似合ってます」
すると彼はオレの髪に指を通した
髪を切っている間はもちろん触られていたけど
その時とはなんだか違う
「え・・・・・・あ、りがとうございます」
なんだったんだろう
「──・・・円になります」
「はい」
でもここ安いな
こんな優しい人もいるし
また来ようかな
「こちら、レシートです」
「あ、レシートは・・・」
「受け取ってください、良ければ、連絡くださいね」
「え・・・?」
「またのご来店お待ちしております」
最後に彼が何を言っているのかわからなかったが
その後握らされたレシートの裏に、連絡先が書いてあるのを見つけた
これって・・・
「友達・・・になりたいってこと?」
どうしよう
嬉しい
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