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数日前からオレはずっとソワソワしていた
この火乃紀先生のサイン会の日を待ちわびていた
今日は気合を入れて新しく買った服てわ来てしまったし、まるでデートみたいなんて思ったけど、そんな思考はすぐ消した
でもネットで見たのをそのまま買ったけど大丈夫か
やっぱりオレには似合わないかも
それにしても早く来すぎたかな
「ガツくん!ごめん、待たせたよね」
「え、あ・・・っ、今来た所なので・・・大丈夫です」
「そう?良かった」
そんな恋人のような会話をして少し気はずくなる
しかも、灯夜さんの服はとてもオシャレで、ピンクの髪なんて気にさせないようなイケメンにモデル体型
隣に立ってて何か言われるかもしれない
こんな奴が一緒でごめんなさい
「ん?どうしたの?」
「え、ぁ、なんでもないです・・・」
「それにしても・・・ガツくん・・・その格好は」
「あっ、だ、ダサいですか!?
やっぱり似合わないですよね・・・!
すみません、すぐ着替えて・・・」
「あぁ違う違う!
はは、もうせっかちだね
そうじゃなくて、すっごく似合ってて可愛いからさ」
「え」
「じゃ、行こっか」
「ぁ、はい」
今サラッと可愛いって言わなかった?
この人もキザだなぁ
タラシっぽい
いい意味でだけど
沢山彼女がいるのかな
いや、普通は一人か
英が多いだけだよね。でもあれは彼女なのかな?
「うわっ・・・っ!」
ぼーっとただ歩いていると後から歩いてきた男の人に勢いよくぶつかられてよろけそうになった
「大丈夫?」
「えっ・・・ぁ、はい」
それを灯夜さんに支えられて抱き寄せられる
恥ずかしすぎる
高校生にもなって転ぶなんて
ダサい
絶対鈍臭いと思われたよね
「・・・・・・えっ!?」
すると手に何か当たったと思ったら、それは灯夜さんの手で、いつの間にかぎゅっと握られていた
オレは慌ててよろめいてまた支えられてさっきより顔が近くなる
「な、なん・・・」
「人が増えて来たし、はぐれると困るからね。今だけだよ」
そんな眩しい笑顔が向けられるから断るに断れなくて、そのまま手を掴まれたまま人混みを歩いた
動揺してどうしたらいいのか分からくて、その間はずっと下を向いてた
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