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プロローグ
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とある街に大きな屋敷が三軒並んで建っていた
その一軒一軒の敷地は広く並んでいても圧迫感はないがはたから見たら少々異様だ
この三軒の家は古くから関係が深く、書庫にある書物によると真偽は不明だが江戸時代まで遡るらしい
同じ殿様に使えていたり、共に生業を成功させたり、時にはよきライバルとして三家は中違うことなく此処までやってきて……けど代を重ねるごとにズレはわずかながらに生じて、それができてしまうと人間関係というものは厄介なもので……
『いつか他の二家より劣ってしまった場合、都合よく利用されて見放されるんじゃないか、今はその機会を伺われてるんじゃないか』
『他と足並みをそろえなければ、この名はもっと広く広めることができたんじゃないか』
『他の家が邪魔、けど表面上は手を取っておかないと、あの家にはあの事が知られている、厄介だ』
『いつだって蹴落とせる、けど現状を維持していた方が今はまだ利用価値がある』
大人達は腹のなかで黒いものを抱え、いつか他より上を行くことを企んでいる……けどその家の子供達はそんな企みなんてつゆ知らず、三家の子供達は今日も仲良く遊んでいる
今日の遊び場は弓波家、集まってるのは四人の子供
この家の子供で次男の弓波澄久(ユミナミ スミヒサ)
永富家の一人息子の永富詠朔(ナガトミ エイサク)
乙藤家の長男の乙藤珠嘉(オトフジ シュカ)
乙藤家の次男の乙藤依代利(オトフジ イヨリ)
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